プロローグ
駄文の拙者が勢いで書いた作品でござる。
暇つぶしに読んでくれれば幸いでござる。
異世界トリップテンプレでござる。
とりあえず進んでほしいでござる。
もう前書きで言うことはないでごわす。
~これは異世界『ヴェルラン』にワープする黒魔術です~
俺がその本に出会ったのは、夕立が激しく、雷が轟いていたある初夏の日だった。
※注意
・一度あちらへ行ったら、二度と此方の世界には戻れません
・その身そのままで異世界へ行くことになります。能力付与などはありません
・この黒魔術を発動する対価は、元の世界であなたが存在していたという証明全てです
両親を幼くして亡くし、親戚の家にたらい回しにされる生活の日々。
転校続きで友達もできず、何のために生きているのかを考える毎日。
…説明…
・ヴェルランは剣と魔法の世界。此方の世界では中世レベルの文明になります。
・魔物が大地を闊歩し、人々はダンジョンへロマンを探しに行き、国家間の戦争も少なからずあります。
・尚、あちらの世界の言語や文字は、ワープする際に読み書きできるようになり、自動的に翻訳されますのでご安心ください。
・ワープする場所はランダムです。
そんな時、夢を見つけるために、半ば何も考えずに山を散歩していたら、この本が落ちていたのだ。
空っぽの人生。俺にはこのバカげた本が希望に見えた。
俺の人生を満たしてくれる。
黒魔術を発動することに迷いはなく、その場ですぐさま行動に移った。
【方法】
・この本を燃やして、ヴェルランに行きたいと願うだけです。
・願う強さが足りないと、ワープできない場合があります。
いいぜ。
異世界に行けるなら、精一杯願ってやろうじゃないか。
空っぽの人生を少しでも埋めるために読んできたファンタジー小説やライトノベル。
俺もいつか異世界に行きたいと願ってきたんだ。
行きたい……行きたい……行きたい……行きたい……
瞬間、俺の身に雷が落ちた。
黒魔術の本も巻き込み、その身体は激しく燃え盛る。
薄れゆく意識の中、それでも願った。
行きたい……行きたい……行きたい……
その後、俺の遺体であろう身体は消え、この世界で俺が存在していたということはなくなった。
※辻褄があわなくなったら黒魔術の本が書き換わる可能性ががが