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TRPG

作者: VISIA
掲載日:2025/11/25

 一席、お付き合い願います。


 先週、公園を散歩していますと、白髪頭の品の良い男女2人がベンチに座ってまして。


 ちょっと気になったモノですから、彼らの隣のベンチに座りまして……しっかり聞き耳を立てていますと、話の内容から、幼馴染みで義理の親子で、互いにパートナーを亡くされてる、という事で御座います。


 まぁ、私がベンチに座る前から、2人は手を繋いでますから、邪推ですが……親子の関係が友情や愛情に変化しても……まぁ自然な流れですかなぁ。


────え?……2人がソノ後どうなったかって?


 タクシー拾って、ホテル街方面に行きましたよ……えぇ、2人とも"親子"ですから、変な事を考えてはダメですよ……ねぇ、そうでしょ?


 さて、今回の演目は"TRPG"という話で御座います。


GM    「じゃあ、始めようか。」

プレイヤーA「宜しく、お願いします。」

プレイヤーB「宜しく、お願いします。」


GM    「では、自己紹介してね。」

プレイヤーA「ジジィ=ユーシャです。」

プレイヤーB「ババァ=エクスカリヴァです……勇者にしかヌけません。」


GM 「……出オチか?」

ジジィ「違います。」

ババァ「相談して……決めました。」


GM 「2人が納得してるなら…まぁ。」

ジジィ「装備は、普通の小剣を右手に、6本の腕が表面に生えた盾を左手に、そして、靴の形のアイテム収納BOXを左右1組、両足に履いてます。見た目はC級冒険者用低価格鎧一式です……あと、沈黙無効のペンダントを装備してます。」


GM 「……6本腕の盾?」

ジジィ「"真剣白刃取り"とか"召還魔法"とか出来ます。」


GM 「……。」

ジジィ「よし、無言をもってGMの承認が得られたぞ。」

ババァ「(無音の拍手)」


GM 「他に……特徴は?」

ジジィ「戦闘中は、秒速5cmで移動し、剣で攻撃するのに1振り2ターン(次の次のターンに攻撃発動)かかりますが、当たったら即○する"通常"技を任意で。」


GM 「……は?」

ジジィ「単独では98%攻撃が当たりません。」


GM 「それで……どうすんの?」

ジジィ「そこで、ババァの出番です。」


GM 「……では、ババァ。」

ババァ「まず装備から……"沈黙無効"の指輪を右指に4つ、メリケンサック代わりに。」


GM 「重ねがけは、出来ないぞ?」

ババァ「予備だと思って下さい。見た目は

C級冒険者で紙装甲、シーフで魔法使いです。」


GM 「ふむふむ……で、ジジィをどうすんの?」

ババァ「"拘束魔法で敵の足止め"の他に、"ツゥーン"と"デェーレ"という魔法でジジィを操作します。」


GM 「だから、沈黙無効ね。……その魔法の効果は?」

ババァ「"ツゥーン"は、自分から対象者を遠ざける魔法で……」


GM 「"デェーレ"はその逆で、対象者を引き寄せると?」

ババァ「そうです。」


GM 「ジジィは、コレらの魔法使えるの?」

ジジィ「はい。初歩レベル魔法で、"友情契約"を結んだ両者間でのみ、使用できる設定です。」


GM 「OK。では早速、模擬戦を始めようか。」



GM 「さて君たちは、C級冒険者用クエストを受注して、洞窟の最深部まで来てます。」

ジジィ「おお。」

ババァ「全て省略されてますね。」


GM 「特に目立ったイベントは、無かったからね(忙しくて用意してないし)。」


ジジィ「ここまで、歩いて来ただけ?」

GM 「……うむ。」

ババァ「このクエストの報酬は、安い?」

GM 「まあまあ……かな。で、最深部のフロアに、君たち2人は立っているわけだが……」


ババァ「ひょっとして、目の前にラスボスが立ってる?」

ジジィ「ゼロ距離で!?」


GM 「いやいや……さて、ココで敵に関する知識チェックするかい?……成功すれば敵の正体が解る(敵のライフ-1のオマケ付き)が、この後の先攻後攻チェックで"-1"だけダイス目の修正が入るけど。」


ジジィ「……先攻後攻チェック(イニシアチブチェック)は、敵・味方が各自2個の6面ダイス(以下ダイス)を降って、敵側・味方側それぞれのダイス合計値の大きい方が先攻でしたね?」


ババァ「人数が多いほど、有利ですね。」


GM 「知識チェックレベルは"低"(出目が、ダイス2個で3以上で成功)でイイよ。」

ジジィ「では私が……成功です。」


GM 「敵は、ゴブリンAとB、そして……岩を持ち上げて君達をズーっと待っていたボスゴブリンの3体。下図のように並んでいるぞ。」

┏            ┓

    ボスゴブリン

     ゴブリンA

     ゴブリンB



     ジジィ

     ババァ

┗            ┛


ジジィ「C級クエにしては、難易度低めかなぁ。」

ババァ「油断はダメですよ…」


GM 「因みに、ボスゴブリンとゴブA、ゴブAとゴブB、それぞれの間で友情が結ばれている。」

ジジィ「ボスゴブとゴブBは、仲悪そうだな。」


GM 「そして、ボスゴブは"呪われし友情契約"という能力を持ってて…」

ジジィ「何それ…」

ババァ「強引に友情契約を結ぶ…とか?」


GM 「そうです。あと、発動ターン内で行動+1されますが、発動条件が厳しくて……ボスゴブと君達いずれかが、互いにダイスで"1ゾロ"を出し合う事が条件です。」

ジジィ「……。」

ババァ「油断出来ない能力ですね……。」




GM 「……では、先攻後攻を決めるイニシアチブチェック、各自1個ダイス振ったら出目を合計して教えてね…こちらは10。」

ジジィ「4です。」

ババァ「(-1修正で)2……合計6。」


GM 「では、敵側の先攻で始めるぞ。因みにボスゴブは、"ボス"スキルで1ターン内に2回行動できます(シーフスキルと同じだね)。」

ジジィ「では、左手の盾を構えて……待ちます。」

ババァ「様子見ですね。」


ボスゴブ「ウホウホ(後ろのヤーツ(ババァね)へ岩を投げーるどーん)」

ゴブA 「ツゥーン」

ゴブB 「ウホウホ(前のヤーツ切ーる)」

ボスゴブ「ウホウホ(そしーて)ツゥーン」


┏            ┓

    ボスゴブリン



    ゴブリンA

      ↓

    ゴブリンB

     ジジィ ↙️岩

     ババァ

┗            ┛


ゴブB「ウホウホ(○ネーヤァァァ)」

ジジィ「カァーン(余裕で盾受け成功)」


GM「ババァは、このターン内に移動しないと、次のターン開始直後に岩が自動命中します……では、君達のターンどうぞ。」


ジジィ「体勢このまま(待機。)、ババァ!!」

ババァ「あいよ、"ツゥーン!"で、ゴブBへ"ジジィのシールドアタック"。」


GM「(……回避判定ダイス(ころころ)1ゾロ(悲劇的失敗))ゴブBが、ぐしゃっと潰れた。ジジィは、どこまで進めるの?」

ババァ「ゴブAと接敵まで離します。おっと忘れてた、後ろに移動して岩を避けます。」


GM「OK。では、次のターン。」

┏            ┓

    ボスゴブリン

     


     ゴブA

     ジジィ


        ↙️

      岩どーん

     ババァ

┗            ┛


ババァ「岩は、この後どうなったの?」

GM 「砕けたから、無くなったと思って良いよ。」

ジジィ「ババァが見えんと不安だから、一安心と。」


GM「よし、ゴブAの行動チェック。ジジィよ、2個ダイス降って抵抗できるか判定(難易度"低"(出目3以上で成功)でいいや…)して。」

ジジィ「……2(失敗)」


GM「では、ゴブAはジジィを踏み台にして乗り越えた(攻撃対象をババァへ)。」

ジジィ「ワシを踏み台にしたっ!?」

ババァ「(コレをシタカッタのねぇ…)」


ボスゴブ「ウホウホ(ツゥーン)でウホウホ(岩を持ーち上げるゾー(攻撃対象ジジィ!))」

ババァ「ジジィ!後ろ向いて右腕を横に伸ばせー」

ジジィ「お、おう。(こうかな……えい)」


GM「?」

ババァ「"デェーレ!"でジジィを引き寄せて、"友情のク○スボ○バー!!"(別名"畑中葉子ラリアット")」


GM「……ゴブAの顔の皮が、上空へひらひらーっと…(即○だろーなぁ)」


┏            ┓

    ボスゴブリン



     ジジィ

     ババァ


┗            ┛


GM「残るは、ボスゴブのみだが……(むむ、岩投げモーションキャンセルは考えてなかった……)誰もいない場所へウホウホ(岩投げー)そして、ウホウホ(こん棒に武器を持ち替えと)……では、君達のターン。」



ジジィ「では、必殺2ターン切り発動。よろよろーと右手の剣を1ターンかけて振り上げます。」

ババァ「"ツゥーン"でジジィをボスゴブへ接敵させて、「ジジィ1ターン耐えて」と叫びつつ、ジジィへ(魔法の準備しながら)走り出します。」

GM「2回行動シーフスキルと魔法とは同じターン内に使えないからな…では、遠慮無く。」


┏            ┓

    ボスゴブリン

      ジジィ


       ↑

      ババァ

┗            ┛


ボスゴブ「ウホウホ(こん棒で殴ーるどーん……先端が軽く当たった程度!?)」

ジジィ 「へへ、痛いが痒くはないぜ…(危ねぇー)。」

ボスゴブ「ウウホウウホ(こん棒で殴ーるどどどーん……会心の一撃!!やったか?)」

ジジィ 「命が残り1。……でも、まだまだっ、ババァ!」


ババァ 「あいよ、待たせたねぇ。いくよ、拘束魔法"<優柔不断の真髄>(仮)"」

GM「(まぁ……とにかく動けなくするんだな)難易度は"中"(ダイス2個で出目8以上で成功にしておこう…)だ。」


ジジィ「(ドキドキ)」

ババァ「…………………8。」


ジジィ「おおおおぉ。」

ババァ「拘束成功?」

GM 「成功だね、ボスゴブが動けなくなって、ウホウホ焦ってる。」


────次のターンは膠着状態で、続いて運命の次のターン。


GM「いよいよボスゴブが膠着を外せるか、ダイスの投げ合いだよ。ボススキルで2回分ダイス降って膠着を外しても、このターン動けないから、1振で決めないと……8。」

ババァ「8。」


ジジィ「おおおおおおっ、ババァ愛してるよぉ。」

ババァ「うふ。」


GM 「(ぐぬぬ)イニシアチブチェーック!!次に先手を取るのはドッチだー、てぇーい(ダイスころころ)1ゾロ!?」

ババァ「油断しましたね、ええい(ダイスころころ)1ゾロ!?」


ジジィ「(仲がいいなぁ)」


ボスゴブ「ウホウホ(まさーかの能力発動ォー、そこのFemaleと友情契約どーん。)

ジジィ「あ。」

ババァ「あ。」


GM  「という訳で。」

ボスゴブ「"デェーレ"(そこのfemale来い)」

ババァ 「ああーれー」


ボスゴブ「ウッホウホ(よいーではないか、よいーではないか)。」


ジジィ 「ああ、ババァが人質に……。」


ボスゴブ「ウホウホ(助けーて欲しけれーば…降参ーしーろー、身代金カモーン。)」

ババァ「(この展開なら…)ジジィ!、あたしの事は構わずに、ボスゴブ倒してぇー(棒)。」

ジジィ「よし、ババァの事は一生忘れないからな、許せ!ババァ。」



GM 「……ボスゴブが、ババァと逃げました。」

ジジィ 「……。」



────しばらく全員、沈黙が続きまして...…



GM 「(ふぅ...)5分後に、ババァがボスゴブ倒して戻ってきました……一応、クエストクリアです。」


ジジィ「(スマン。)報酬……頂けるのですか?」

ババァ「(スマン。)頂けますか?」


GM 「うむ。奥の岩壁がゴゴゴと動いて、中に入れるようになりました。」

ジジィ「行こうか…」

ババァ「行きましょう。」


GM 「奥には、4畳半程の広さの畳部屋が有り、"大きいツヅラ"と"小さいツヅラ"が並べて置いてあるね。」

ジジィ「どちらか選べ、とか?」

ババァ「両方でも構わないでしょう。」


GM 「因みに、罠は無いよ。」

ジジィ「どうする、ババァ?」

ババァ「それぞれの"ツヅラ"は、どんな感じですか?」


GM 「ボスゴブが夜鍋してまで編んでくれた、工芸品ぽい。」

ジジィ「蓋開けたら壊れるとか…」

ババァ「価値は?」


GM 「ダイス1個で判定してみようか?……出目1(コモン粗大ゴミ)~出目6(レア高級品)位で。」

ジジィ「ババァ、頼む。」

ババァ「あいよ…………6!!」


GM 「わ…(中身の価値と逆転したかも)」

ジジィ「わあああぁい。」

ババァ「2つとも持ち帰りましょう、よいしょ。」



GM  「では、この辺で終了しようか。」

ジジィ 「はい、お疲れ様でした。」

ババァ 「お疲れ様でした。」

シールド「お疲れ様でした。」


 お後がよろしいようで…

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