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私、食べる、そして──。  作者: 御伽ノRe:アル


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5.私─美味しかった。

美味しかった。


全部、食べた。


食べ方を覚えた。


──捕食を完了しました。


──幾らかの経験値とスキルを獲得しました。


あぁ、満たされた。


これがお腹がいっぱいということ?


お母さん、お父さん、恋人、子供、赤ちゃん、覚えた。


皆、美味しかった。


ポツンと私は残った。


ガサガサ──音がした。


クンクン──匂いがする。


色んな匂いが混じっている。


「お前達は誰だ?」


アレは人間。

何かを話している。

私の言葉は分からないらしい。


(何を話している?)


分からない。

けれども、何かを取り出してはこちらへと向けて何かを──痛い。


何かが刺さっている。

これは、矢だ。


また、こちらへと向けている。

私は避けた。

そして、駆けた。


二人居た人間は1人が慌てたように何かを取り出していた。

ウルフの記憶が言っている。

あの鋭いのと、痛いのを飛ばすのは危ないと。


私は先頭に居た1人に踊りかかっては、鋭い何かを取り出す前に、その首を噛み砕いては殺した。


そして、もう1人がそれに呆気に取られている間に更に躍り出てはその爪で柔らかい瞳へと突き立てて、ウルフの記憶で弱点だと言われていた場所へと、そのまま腕ごと貫くのだった。


ビクンビクンと震えてはその人間は動かなくなった。


私はそのまま2人を食らった。


──捕食対象を捕食を完了しました。


──幾らかの経験値とスキルを得ました。


そして、私は人間になった。

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