47.私─穏やかな日々。
冒険者ギルドの初心者講習は多分、今までの受講者の中で一番長く受けていたと思う。
それは私の予測だったのだが、卒業すると話した際に教師を買って出ていた、元冒険者の方からの話からでも確定した事だった。
私達が習っている間には沢山の人が習っては卒業していき、時には私達だけのワンツーマンみたいになっている時もあった。
読み書き、計算、以外にも冒険の心得や社会情報等も、時にはマンツーマンの時は世間話みたいに教わっては、訓練の時は私も力加減の練習も含めては自主的に訓練に取り組んでいたりしていた。
まぁ、長くなった要因の一つにウルに人間の言葉や意味、読み書きや計算を教えられるかと思い、ある程度の目処がしっかりと立ったから、その時に終わりにしたのだ。
お陰様でステラとウルの間にもコミュニケーションが生まれては私は嬉しくなった。
そして、その期間でしっかりと栄養を摂っては休息も取り、身体も動かしては鍛えていたのだ。
ステラとウルは身体がしっかりと育っては年相応に見えるのと、ちゃんとスキル、一般教養に限っても最低限はクリアしているといえる状態には持ってこれていた。
ニコニコと私は嬉しそうに緩んでしまっていたのだろうか、ステラとウルも嬉しそうに微笑んではウルは尻尾をブンブンと振っていた。
そうだ、あの私が自然と笑うようになったのだ。
最初の訪れた、あの世界の街はアメリアの住んでいた街だった。
あの頃も確かに学んでは、人との会話に関しても笑う事を覚えたが、なんと今とは違うものか。
ズキッと心が痛んだが、これは私の罪なのだろう。
それを自覚しつつも、私は穏やかな日々をステラとウルと過ごしていた。
そろそろ、クエストを受けてみようとステラとウルとは話していた。
いつまでも、私の装飾品を買い取って貰っての生活はステラもウルも嫌だと私に話してきたのだ。
これが本当の成長なのだろうか?
私はその感情に嬉しくもなっては、それだったら皆で稼ごうと提案した。
後は働き過ぎも良くない。
私自身ももう少し、知りたいこともあったので、この街の図書館へと通い詰める事にもしたのだ。
最初は学ぶ為の読書だったり、知識の収集だったのだが。存外、嫌いでは無かったようだと今更になって気付いた。
私の提案にステラとウルは同意しては、明日から動こうと決めては本日はゆっくりと過ごしては早めに皆で布団に潜り込むのだった。




