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私、食べる、そして──。  作者: 御伽ノRe:アル


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42/79

42.表─ウル。

僕達は群れで生きる生き物だ。


母はそう教えてくれた。


父は狩りの仕方を少しずつ教えてやると言ってくれていた。


上手く噛み切っては食べれた時は沢山褒めてくれた。


けれど、ある日。

僕達は襲われた。


襲ったのは何かは分からない。


遠くから何かが飛んできては父は僕の前で動かなくなった。


母は群れが動揺しては右往左往してる中で僕を咥えては駆け出していた。


長い事、母と2人だったと思う。


群れの話は母とは話せなかった。


母に咥えられてはその母の後ろを見れていた僕は群れの皆がどんどんと、倒れては動かなくなるのを見ていたからだ。


母は見るからに弱っていった。

僕も弱っていった。


そして、限界だったのだと思う。

眠りに就こうとしていた時に、近くで気配がしては母が見てくると飛び出して行ってしまった。

僕は独りは嫌だから、母を追い掛けてしまっては出会った。


いや、出会えたが正しい。


母は最期は動かなくなってしまった。


それが死だとアメリア、僕の主人は教えてくれた。

そして天へと還れるようにと弔いをしてくれた。

いつか、また魂? が巡っては出会えるようにと祈りだと言っていた。


アメリアは良い主人だ。

美味しいご飯に寝床をくれる。

そして、温かい。

もう一人、娘だと言っていた。

ステラと言うらしい。


まだ、知らない事が多い。

ウルは成長と並び立つと言っていた。

言葉の意味はまた教えて貰おう。


とりあえず、今日はもう眠い。

寝ても良いと言っていたので、僕はアメリアの背中に背負われては、主人の歩く度の振動が心地良く、眠りに落ちてしまった。

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