表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、食べる、そして──。  作者: 御伽ノRe:アル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/79

4.裏─裏切り。

群れと合流してからアイツがおかしい。


群れの中でも違和感を感じてはアイツと距離を取っているヤツが居る。


アイツは元々、一匹狼な所があった。

ウルフらしいと言えばウルフらしい。


だが、常に群れの事を考えては行動していたはず。


今も、子供がもたれて倒れてもアイツは無視をしていた。


普段のアイツなら然りげ無く助けては後ろを心配そうに着いてはいたはずだ。


何かがおかしい。


俺も皆の意見に同意した。


そして、決定的な瞬間が訪れた。


狩りが成功しては獲物を皆で食べる時、アイツは手間取っては食べれていなかった。


そんな事が有り得るか?


アイツは食べ方も綺麗だった。


子供達にむしろ、分けては与えていた程だ。


皆が、子供が、群れの全体が違和感を感じた。


良く見たら、全てが違和感なのだ。


見た目も声も全てがアイツだ。


けれども、アイツじゃない。


「お前はウルフじゃない!」


誰かが、そう吠えた。


誰かが、痺れを切らしては攻撃をした。


その瞬間だった。


ソイツはアイツに噛み殺されていた。


一瞬だった。


ソイツの伴侶が狂乱しては襲いかかった。

ソイツの伴侶も爪でズタズタに一瞬にされた。


ソイツの伴侶と、ソイツの親と子供が憎しみで一斉に襲い掛かった。

殺された。


殺された。


俺達、ウルフは仲間を、家族を大切にする。


俺達、ウルフは仲間を、家族を目の前にアイツだった何かに殺された。


俺の意識はそこまでだった。


俺も目の前で愛する者を殺された。


それで意識が真っ赤に染まっては襲い掛かっては意識がブラックアウトしていた。


俺は殺されたのか。


あぁ、消えゆく意識の中で、群れが全員が等しく殺されていく。


喰われていく。


アイツは誰なんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ