33.私─考える。
古龍の記憶を見返しての結論は良くわからないだった。
正直、殆ど動かずに生きていたような存在だったらしい。
ただ、スキルに関しては膨大な量が得られております。
現在も消化中だ。
私は考える。
この記憶を見る限り。
この古龍は世界の始まりに近い時には存在していたらしい。
そして、世界はある程度、形創られた所から始まっている。
突然、降って湧いたような所から始まっているとも言える。
何よりも、古龍自身が赤子の記憶も親の記憶も無いのだ。
生物としては破綻している。
親は子を、子は親になり子を──が普通だと私は学んだ。
そして、今の人類も進化の過程でと通説では唱えられているようだが。
古龍の記憶を見る限りは突然生えてきたような印象だ。
何よりも貴重だと思えた情報は1つだけあった。
親も赤子の時の記憶も無く、突然始まった記憶という処理の話に関してだ。
該当する存在が居る。
私だ。
そして、該当しない事もある。
ソレがこの処理を教えてくれる声の正体だ。
今までかなりの色んな種類。
そして、古龍という最初に近い存在を食べて、やっと検証が出来たが、この声に辿り着く答えを持ち合わせる記憶には出会っていない。
なるほど、この声が近道だと私は思ったが。
問い掛けても聞いても何も反応がない。
ただ、私の行動を見ていると観点では確かにそこに有るのだと理解できた。
なら、引っ張り出すか。
コチラに注目して貰っては来て貰うかをしたら良いのだろう。
私はそう結論付けたが、今はまだ色んな記憶。
経験とスキルを得ている最中だ。
あの古龍と同じく惰眠を貪るのも良いかも知れないが私には文化が有る。
並行しては沢山の書物を内蔵した亜空間から取り出しては読書を私は始めるのだった。




