18.私─冒険者の街。
私は冒険者ギルドまで丁重に扱われては運び込まれていた。
女の人は女性冒険者らしかった。
なるほど、何かの魔法や機材で何かを確認しているが話している内容で分かった。
妊娠をしているか、していないかを見ていたらしい。
魔物の子は成長が早い。
その種を産み付けられたとしたら、母体は保たないし、何よりも産まれいずる際は母体が死んでしまうらしい。
全員が妊娠していたらしく、何名かの男性の冒険者は泣き叫んでは祈りを捧げていた。
ああ、番と言うやつなのだろう。
なるほど、自分より早く種を仕込まれたから泣いているのだろうか?
私には良く分からない分野だ。
元が大丈夫なら、またやり直せば良いだけだろう?
何をそんなに悲しむ必要はある?
なるほど、これも複雑というやつなのだろうか。
学びたい。知りたい。
それを伝え聞いた、まだ意識がハッキリしている女は吐いては泣き叫ぶ者も居れば、壊れたように震える者も居て、アレは教会と言われる人達だろうか?
連れて行かれていた。
神の御業で適切な処理をするらしい。
なるほど、知りたいものだ。
「それで、君の名前はアメリアで間違いないね?」
「は、い」
私は辿々しい感じを再び出しては曖昧に頷く。
「身体には異常がないが、心の傷は深そうだな」
「どうする?」
「どうするたって」
「アメリア? 暫く、冒険者ギルトで働いてみないかい? クエストを受けるなどは自由にしてもいい」
「分かっ、た」
コクンと頷くと、私のこの街の生活圏が生まれた。
あぁ、生活圏とは大事なのだ。
そして、加減というのは前の街で覚えた。
今度は丁寧にやろう。
そう、私は決めてはこの街に暫く根を張ることを決めたのだった。




