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私、食べる、そして──。  作者: 御伽ノRe:アル


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10.私─新しい街へ行く。

「なんだ、嬢ちゃん1人か?」


「はい、家族が流行り病に掛かってしまって」


「隣街から歩いてきたのかい! そんな汚れてまで! それは大変だ! 早く薬師様の所へ、行って、宿にでも行きな! 金はあるか? 少し出そうか?」


「大丈夫、お父さん、お母さんから貰っているから」


「そうかい、良くなるように祈るよ!」

そう、門番の方に通して貰った。

あれは良い人間と言うやつなのだろう。

搾取のしやすい人間だ。

そして、寄生するには良い。私はそう目星を付けておく。

人間とは利用するか、されるかの2択だ。

そこら辺の目利きは学ばせて貰った、そこら辺のスキルも得られている。後は実戦で磨くだけだろう。


「あら、いらっしゃい。隣街から来たのかい? 大変ね。宿は空いてるよ。ご飯はいるかい? ゆっくりね!」

宿の女将さんは良い人だ。疑うのを知らなそうだ。

私は汚れを落としては、後は自身で汚れを食べる。

ある程度は汚さないと違和感が残るからだ。

嘘にはほんの少しの真実を混ぜれば良いのだ。


──捕食しました。幾らかの経験値とスキルを得ました。


食事でも補食は働く。

要は食べればよいし、食べると認識すれば良い。

必要なら空気も食べれる。便利だ。


ゆっくり、その日は泊まっては乗合馬車で出会った人間の知識や記憶、スキルを整理する。

この作業は好きだ。

知識は勿論の事、経験値として幾らかの記憶の集積を食べる事で記憶を得られる。それが楽しい。

スキルの整理は統合出来たりもする。

それも楽しい。

あぁ! もっと食べてみたい。


翌日、私は街を散策した。

商業ギルド、魔法ギルド、薬師ギルド、錬金術ギルド、冒険者ギルド。

ギルドというのは互助会みたいなものらしい。

支え、支え合い。

人は弱いから支え合うらしい。

私からすると、利用し、利用されの明確化の気がする。

それに元から総量は決められているのだ。それの効率的な明確化を目的にしているように見える。

上辺の良さで知識の無い人を騙しているように見えるのは面白い。

でも、騙されるのもまた学びだと私は知っている。

アメリアとして、登録はフリーだったので登録したのだが。隣街のアメリアを知っている人が居るかも知れない。

だから、私は人間の骨格を学んでは人の成長を予測してはアメリアを成長させて見ては髪を染めてみた。


「あぁ~、声はそのままでも良いか」

うん、別人だ。

いや? 違うか、分からないだけだ。

人は常に別人足り得るのだ。

誰が別人と決める、誰が本物と決める。

面白い。

1人笑っては私は登録をし終える。

しかし、金か。

人の世は不条理だ。

でも、不自由の中の自由なのだろう。


私は楽しんではお金を集めようと考えたのだった。

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