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午前9時 森の奥

「だから、レイコの遺体がこんなところにあるのか。」

「私は八尺様に追いかけられて逃げた結果ここで死んだ。だから私は八尺様を恨んでいるし、まだ生きれたはずの私を殺した罰を受けて欲しいと思っている。」

「レイコの骨はここにあるものだけ…?」

「…?そうだけど…」

「骨を拾って共同墓地に入れてもいいかな。この森は多分これからも何も手入れがされない。ここにレイコが居続けるのはあまり得策ではない。」

僕はここにレイコを残していくことはあまり良くないような気がする。

レイコが八尺様を恨んでいることは理解できるけれど、ここに骨があるのは良くない。

八尺様がレイコを諦めるためにも骨を共同墓地に入れることが必要な気がする。

「レイコ、八尺様がレイコを追わなくなるためにも共同墓地まで骨を運んでもいいかな。」

「それが、現代の行方不明事件の解決になるなら…。」

僕はレイコの了承を得てから、骨を拾い始めた。

50年前の遺体になるからのこっている骨は少ないけれど、見つかる限り全ての骨を拾った。

「とりあえず拾えたかな。レイコ、骨全部拾えてそう?」

「拾えてると思う。私だって全ての骨に魂が入ってるわけじゃないからわからないものはわからないよ。」

「じゃあ僕持っていくね。いつもの神社の付近に共同墓地があるんだ。」

「勝手に入れていいの?」

「わからない。でも僕の親が管理者だから多分許してくれると思う。」

僕はレイコの骨を持って、山を降りていった。

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