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お布団
前日が飲み会の爽やかではない目覚め。あたしはいつものように服を部屋に脱ぎ散らかして、裸で寝ていた。布団から上体を起こすと、隣には彼氏である悠真くんが横になり、寝息を立てている。隣と言っても布団の外だが。
もはやこれは付き合い初めてから当たり前の光景である。
悠真くんは、飲み会の後に必ず家まで送ってくれる。そしてそのまま送り狼にはならずに帰って行く。心配なのか朝になると合鍵で入り、隣で寝ている。もちろん彼は服を着たままである。
奥手なのか、あたしに女性としての魅力がないのか気にはなるが、あたしを守ろうとしてくれる彼の優しさを嬉しく思う。
タオルケットで自分の身体を覆い、悠真くんの寝顔を見入る。彼の寝顔が可愛い。思わずあたしは頬にキスをした。




