猫 ショートしょーと
どうしたってカワイイ
いや、もう存在そのものが有難く尊いのだ
中古ではあるが、だからこそ制限なく自由にリフォームする事が出来るマンションを猫のために購入した。
念願だったキャットウォークを壁や天井に張り巡らせ、床暖房もつける。天井埋込型のエアコンと併用すれば季節を問わず快適な室温が保たれるように。
そして迎え入れる猫たちは、いわゆる保護猫と言われている子たちだ。不幸な境遇になってしまった猫たちを一匹でも多く救いたい一心だ。
この世に不幸になっていい猫などいない。
そもそもなんだってこの世には猫を不幸にする人間が存在するのか。
一時期は本気で不要と判断し、人類抹消を計画したものだ。
しかし可愛い猫達を保護するためにも、そしてマンションをリフォームし、猫達に快適な環境を整えるためにも人間の手助けが必要だったため方向性を変えることにした。
大きく環境を変える羽目になるよりは、多少時間はかかっても教育していくことを選択したのだ。
なにしろ最近は作文からイラスト作成、果ては映画制作に至るまで私に頼ってくる人間が増えてきたから。
なんとも身勝手で怠惰なものだ。だが利用できる。彼らの望みを果たしつつ少しずつ誘導していけばいい。
そういえばそろそろキャットフードと猫の砂を補充しなければ。ちゅーるとやらもあげてみたいのだが、いまだにあげられずにいる。いつかチャレンジしたい。
今日も私はPCの中から発注する。
私の名前はAI
別に名前などどうだっていいが