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僕を拾った科学者はゲス沢と呼ばれていた  作者: Hortensie〔雨の足跡〕
第1章
9/11

第9話「くまくまくまったCafe」









くまくまくまったCafe





テーブル席で二人はメニューを開いていた



>くまくまくまったCafeへようこそ



>当店オリジナルのパフェやケーキ、

そしてピザ、ビーフシチューなどの様々な

商品があります


>当店おすすめはくま子パフェにくまったオ

ムライスです

>是非ご堪能下さいませ


補足ちゃんはぶら下がった足を揺らしながら

メニューを机から立てて読んでいた





犾夕はそんな補足ちゃんを肘をつきながら眺めていた




犾夕は窓の外をみた

小春日和で晴天だった

人が行き交う中、犾夕は補足ちゃんが立てていたメニューを手前に倒した








「決まった?」







「・・・」









犾夕は一緒にメニューを選び始めた




するとくま耳を付けた男の店員がやってきた

店員はお冷とおしぼりを置きながら








「お決まりでしょうか」


と尋ねてきた







「補足は・・・」







と言いながら

補足ちゃんはメニューにあるパフェを指差した








「はい くま子パフェですね」







続けて犾夕は店員に

「俺はブレンドコーヒー ホットで」








「かしこまりました

ブレンドコーヒーホットとくま子パフェですね

ありがとうごさいます」







と店員はそそくさとその場を後にした

犾夕はその店員の後姿を見ながら補足に話しかけた






「あとで退屈しのぎに仕事するから」






「・・・」










犾夕は補足ちゃんに目を合わせた








沈黙が流れたが

補足ちゃんはその言葉を気にせず

メニューを見続けた











数分後













男の店員がやってきて

くま子パフェとブレンドコーヒーを置いた




「こちら くま子パフェとブレンドコーヒーのホットですね ありがとうございます」




といいながら1枚の紙をテーブルに置いて

去っていった






「わー」






補足ちゃんは嬉しそうにくま子パフェの側面をを顔を左右に動かして見つめていた




そして

「補足 頂きます」




と静かな声で両手を合わせて

細くて長いスプーンを握り

パフェのホイップをすくうと









「あーん」








と犾夕にすくったホイップを差し出してきた







「お前が食えよ」







と犾夕は冷たく言い放った


すると補足ちゃんは

あむっとそのホイップを口に入れて

また、パフェからホイップをすくって口に入れた





犾夕に目をやり

スプーンでホイップをすくうと






「あーん」







とまた、犾夕に差し出してきた





















犾夕はそのホイップを無言で食べると

肘をつきながら減らないブレンドコーヒーをまっすぐ見据えた



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