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僕を拾った科学者はゲス沢と呼ばれていた  作者: Hortensie〔雨の足跡〕
第1章
8/11

第8話「久しぶり」










犾夕は補足ちゃんの跡追ってを廊下を歩いていた






「あのさ 補足」







「はい」





「お腹すいてる?」









「・・・?」








お腹調子を確認した補足ちゃんは

お腹が鳴っていたことに気づいた


隣にやってきた犾夕が









「飯食べいく?」







と顔をのぞせて誘ってきた


社内の時計の時間を確認すると丁度お昼の12時を過ぎていた








「はい ですが昼休みまで待っていて下さい」








と犾夕より1歩前に進んだ






「はいはい」









と犾夕は落ち込んだようにため息をついて補足について行った

















昼休み















「連お詫びにご飯買ってきて ちょーちょーあまーいデザート付きで 」






「あー はい 真田さん」







「てか いいかげん莉々奈って呼んでよ」










と莉々奈は連を人差し指で指差しながらツイテールの黒髪を揺らした





「はい 莉々奈さん」









連は短く返事をすると天を仰ぎ

泣きそうな顔をしていた

自分の失態のせいで周りにまで迷惑がかかったうえ特令課のネルが来るのだ

死にそうだった








「今買ってきます

藍田さんの分も買ってきますね」







藍田は振り返ると





「私には何か飲み物買ってきて

そーだなー アイスコーヒーがいいかな」







「はい アイスコーヒーですね」










「俺も行こうか?」





「す (すばる)さんっ」









昴と呼ばれた男は高木(たかぎ)(すばる)

デルタ43チームのメンバーの1人である



今日はスーツ姿で腕に白衣を掛けてやってきた

どうやら朝から研究室に籠っていたらしい






「久しぶり」







昴は自分のデスクに白衣を置くと






「連 俺も腹減ったし

コンビニまで付き合うわ」






とポケットに手を突っ込んだ





「はいっ」

連は勢いよく返事をした




「行くか」




「はいっ」







昴は驚いた様子で連をみた






「なんか いつもより 元気じゃね 連

ど どうした」







「なんでもないです 昴さん」






「大丈夫かよ」








と笑いながら二人はそのまま部屋を出ていった























フランスのような街並みは人でごった返していた 平日なのに人が多いこの場所で1人の少女が男と二人で食事に出掛けていた











ぷく

「むーっ」






先程からペットショップのガラスに頬を張り付けた補足ちゃんが子猫を観ていた






「・・・」





犾夕はスマホをいじっていた





「補足 もう行くぞ」






「むー 」





左右の頬をずらした補足ちゃんはまだ猫に夢中であった

ため息をついた犾夕は補足ちゃんの

襟首を掴み体を持ち上げた






「な」







「はい」










補足ちゃんは目を伏し目がちにしながら

口を少しとんがらせていた

犾夕の後ろをついて行く





















補足ちゃんは店の看板が目にとまり

急に立ち止まった




その店は

「くまくまくまったCafe」だった



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