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僕を拾った科学者はゲス沢と呼ばれていた  作者: Hortensie〔雨の足跡〕
第1章
6/11

第6話「藍田 のいる」










ピー








藍田(あいだ)様起床時刻を5分過ぎております

今すぐ起床して下さい」









藍田のいる 27歳




黒髪のショートの前髪を2対8に分け

ピンで止めながら

洗面台から自室のベットまで藍田はやってきた




片目だけ開け欠伸をした

その瞳は青く澄んでいた







「あれー とめてなかったっけ」







目覚まし時計をつかみながら

とぼけた口調で呟いた




起きたのは今から一時間前だった

切り忘れていたのである





藍田は目覚まし時計から手を離すと

洗面台に向かった








「眠い」







藍田は自分の顔をまじまじと見つめた

白い肌にうすくピンクのチークがのっている

唇の色はピンクベージュである




いつもより起きたのが一時間も早かったのでゆっくり化粧ができた

また時間にも余裕があり弁当作りはいつもより凝っている





藍田は部屋に戻るとテレビをつけた

いつもならあまり観ないテレビを見続けると







「先月からサイバー犯罪が横行しています 警察が昨日35歳男性無職を自宅にいたところ逮捕しました」







サイバー犯罪か





サイバー犯罪といえばと思いながら1人の人物が頭をよぎる




中沢(なかさわ) 兎兔瀬(ととせ)

17歳現役高校生






彼はサイバー犯罪に詳しく

たまに私は彼を頼りにしていた

彼は中沢君よりも

無邪気でまともそうにみえていた




彼は中沢君譲りのグレーの瞳が印象的だった

白い髪はサラサラで

昔から細身で運動もしなかったせいか

パソコンの画面ばかり見て育ち

少し口調が鋭かった

そして

よく中沢君に対してツッコミを入れたり

罵ったりしていた








「気をつけないと」








時間の余裕が無くなってきたので

家から出ようと思った




今日のスーツもシワ1つなくまるで

新人OLのようだった








会社の玄関に着くと




白い長い毛先がカールした

身長120cmくらいの女の子が

メイド服を着ていた


こちらに背中を向け

掃除をしながら腰をフリフリと振っていた


私に気づいたようで掃除をやめ








姉様(あねさま)おはようございます」




と軽くお辞儀した





補佐(ほさ)ちゃんおはよう」







彼女は補佐ちゃんである

補佐ちゃんは会社の掃除、お世話、整理、

人が足りない時の補足要員でもあった




他にも補欠ちゃんに補足ちゃんがいる



皆身長が120cmでとても小柄な

女の子達であった


補佐ちゃんが私の足元に寄ってきた









「補佐も姉様と」









私のスカートの裾を引っ張りながら

こちらを見上げている



どうやら一緒に仕事場までついてくるようだ








「おはよう」





「はい」










補佐ちゃんは私から離れなかった


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