表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
才色兼備なお姫様は転生者で変態です  作者: 玉ねぎのみじん切り
2/6

人間心の中には一つや二つ人に話せない隠し事がある。

感想、駄目だしドシドシお願いします。

 



  俺は日野 輝樹。ばりばりの高校生だ。

 日本の都会で生まれ、裕福でもなく貧乏でもない家で育ち、そこそこいい高校に通っていた。

  趣味はアニメやゲーム、ライトノベル。まあ俺はいわゆるオタクというやつだ。


  あの日もいつものようにアニ〇イトからの帰り、戦利品を肩にかけて家へ帰っている途中だった。

  今日は帰ってあのアニメを見ようとか、今日のオカズはあれにしようとか下らないことを考えて帰っていた。


  すると突然曲がり角から人が飛び出してきて、包丁で俺の脇腹を刺していった。


  いわゆる通り魔というやつだろう。俺は何も抵抗できず、その場に倒れ込み、何か感動的なストーリーを起こすこともなく俺の意識は遠のいていった。


(ああ・・・せめて童貞は卒業したかったなぁ・・・)


 こんな下らないことを最後に思った後、俺の視界は完全にブラックアウトした。



 ***




「おぎゃあおぎゃあ!」


  と思ったら急に体が軽くなり、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。


  (やけに体が軽い・・・しかも体が思ったように動かせない・・・だが思考ははっきりしている・・・俺は助かったのか?それとも死んでここは天国か?それにさっきの赤ん坊の声はなんだ?)


  そんなことを思いながら目を開ける。

  やけにぼんやりとした視界だが、現状を把握しようと必死に目を凝らす。

  ようやく視界が明瞭化していき、前にいる人物の顔が見えた時、


  息が 止まった


  そこには女神がいた。


「おめでとうございますカレン様。無事お生まれになられましたよ」


  何か声が聞こえたが、まったく耳に入れず、ただひたすらに目の前にいる二次元から飛び出してきたのかと思うくらい美しい女性を見つめていた。

  はっ!ただ見つめていては変態ではないか。何か声をかけなければ。

  そう思って声を出そうとすると


「おぎゃあおぎゃあ!」


 ・・・・・・・・・あれ?

  おかしい。声が上手くでない。

  再度チャレンジしてみても


「おぎゃあ!」


  声を上手く出せず、ただ泣いてるだけのような声しか出ない。


  ・・・・・・・・・まさか。

  いやそんなはずはない。

  あれは漫画やライトノベルの中だけの筈だ。

  現実にあるわけが無い。


「ふふっ元気な子ね。少し抱かせて貰ってよろしいかしら?」

「ええ。もう御二方とも体調は安定しておりますので大丈夫ですよ。」

「ありがとうセバス。ほら、あなたのお母さんですよ〜」


  そう言って目の前の女性は俺を軽々と持ち上げる。

  元の体だったら仮にも男子高校生。こんな線の細い女性が持ち上げれることなどまずない。


  間違いない。


  俺は 転生した。




 ***


  転生してしばらくは元の世界に帰りたいと願った。

  友人は少なかったがいなかった訳でもないし、親も普通に接してくれてはいた。

  彼女はいなかったが。

  しかし、しばらくして安静にしないといけない期間が終わり、初めて家の中を見て回ることが出来た時、こっちで生きていける決心がついた。

  その理由は


  メイドさんが超可愛かった。


  そう、こちらの世界、顔面偏差値が異様に高い。

  家の中を見て回るまでは俺を産んでくれたあの女性がずば抜けて可愛いんだと思っていた。

  だがそれは違った。

  あの女性、いや俺の第2の親だからこれからは母親と呼ぼう。

  母親が家の中を歩いて見せて回ってくれた時、たまたま仕事中のメイドさんを見つけた。

  家にメイドさん?と思った人がいると思う。それには理由があるのだ。

 

  俺、王族でした。


  つまり母親は王妃様。父親は王様。父親にはまだ会ったことはないが。

  さっきまで家って言ってたところはつまるところ城だ。

  普通に隠れんぼとかできるわ。


  それはともかく、城だから普通にメイドさんとか執事さんがいる訳。

  それで見て回ってる時にちょうどメイドさんと会った。

  そして挨拶している時に顔をちらっと見た。


  女神だった。


  ・・・・・・あれ?なんかデジャヴを感じる。

  ま、まあ、とにかく可愛かった。

  しかもその人だけじゃなく会った人ほぼ全員が美男美女。

  日本にいたらトップアイドル間違いなしだわぐらいの人がごろごろいた。

  ここで俺の日本帰りたい心はコロッと負けた。

 

  ・・・・・・いやだってね!

  俺だって(見た目は赤子だけど)男子高校生なわけよ!(見た目は赤子だけど)思春期真っ只中だったわけよ!


  しかもオタクで彼女いない歴=年齢の完全サラピンの童貞なわけよ!


  日本に未練はない訳じゃないが、こっちで彼女を作ってあんなことやこんなことをしたいと思う年頃じゃん!


 ・・・・・・って誰に言い訳してんだ俺は。

  ともかく、俺はこっちで生きていくことを決めた。

  決めると同時に俺は1つの目標ができた。

  それは


  美少女ばかりのハーレムを作る


 ということだ。

 

  美少女ハーレム。それは男なら誰もが憧れる光景だろう。

  しかも声を大にしては言えないが、俺は人より性欲が強かった。

  1日連続自慰行為記録に挑戦するほどには性欲が強かった。


  だから美少女をとっかえひっかえしてあんなことやこんなことをしたいと思うのは地球は青いということくらい当然のことである。


  しかも俺は今は王族。最悪不細工に育っても金や権力に物をいわせることも出来る。

  まああの母親から不細工が生まれるとはあまり思わないが。

 

  ともかく、俺は将来美少女ハーレムを作る!

  そう心に決めて、数日を過ごした。


  そして俺は、大変なことに気がついてしまった。






  そう、俺には男性の象徴が生えていなかった


  その代わりに小さな穴が空いていた。






  なんてこった。

  俺、女に生まれ変わったのかよ。




 ***



  女に生まれ変わったと知って数日。

  俺にはサフィラという名前がついた。

  親の姓はクリスフィアなので、俺の名前はサフィラ・クリスフィアということになる。


 ・・・・・・・・・いやもっと前に付けてくれませんかね!?


  国王からの直々の命名とか知らないから!


  名前をもっと早くに付けてくれればもっと早くに女だと気づけたんですよ!


  いや確認してなかった俺も悪いけどさぁ!!


 ・・・・・・・・・なんてこった。

  てことは俺は男と結婚して男とあんなことやこんなことをして男の子供を孕まないと駄目なのかよ・・・・・・。


  生まれ変わって大体1ヶ月。

  ラノベとかによくある

  「心が体に引かれて女っぽくなっていく。」

 なんてのは全くない。

  まだ早計かもしれないが、そんなことは今後一生ないような気がする。


  つまり俺は心は男のまま女として一生過ごさないと行けない羽目になる。

  地獄じゃないか・・・・・・・・・。

 



  ・・・・・・いや、まてよ。

  世の中には百合というものがあるではないか。

  王族なのでいずれ結婚しないと駄目だろうが、その時にはいわゆる男の娘と結婚すればよいのではないだろうか。

  これだけ顔面偏差値の高い世界だ。男の娘の一人や二人いるはず。

  結婚はそうして、それまでは百合の薔薇園を作り上げてもよいのではないだろうか。

 

  そうだ、そうだよ!

  王族なのであまり目に余る行動をしてはいけないが、常識の範囲内では大丈夫だろう!


  そうと決まればさっそく自分磨きだ!

  完全に男らしい女性を目指してもいいが、それだとそういうのに嫌悪感を示す女性やリアル百合女性にはモテないだろう。

  それに俺は腐っても王族。そんなことは周囲が許さないだろう。


  俺はこの世の全ての女性と恋をしたいしその先へ行きたい。

  なので、俺の目指す先は

「完璧美少女」だ!

  見た目だけじゃなく、文武両道、才色兼備、完全無欠を目指す。

  初めは友人として接し、そして俺の余りに完璧すぎる姿に徐々に惹かれさしていくのさ・・・・・・。


  完璧だ。完璧すぎる!パーフェクトだ!

  そうと決まればさっそく行動に移ろう。

  まだ生まれて間もないので、美容や運動神経は無理だろうが、頭だ!


  ここは王城。色々な情報が入ってくる。

  そこで一つでも多くの情報を吸収する!

  千里の道も一歩から。こつこつとやっていこう。


  そして、大体16~20歳くらいの頃には完全なる美少女ハーレムを作るのさ・・・。


  よぉーし。完璧な人生プランは確定した。

  俺は何としてでも完璧美少女になってみせる。

  そして掴み取ってみせる!




  夢の美少女ハーレムを!!







 

読んでいただいてありがとうございます_|\○ _

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ