二話 独身貴族異世界への転生
どうも皆さん修羅です。
予定より少し遅れましたが無事投稿出来ました。今回は設定の説明的な感じです。
俺がここにきてから一週間程が経ち状況が分かり始めた。まず俺の名前だがノア・アーガイルというらしい、次に両親だが父親の方がケイルで母親はリーナらしい。驚くべきことにこの二人俺が生まれてからも仲良くイチャイチャしている様で実に腹立たしい。そうゆう理由からか二人共名前で呼び合っていた。今も二人仲良く俺を見ているのだが、
「可愛いなあやっぱりリーナの子だよ」
「もうケイルったらまたそんなこと言って」
とか何とか、舐めてんのかこのバカップル共が。前世の知り合いにこんな奴がいたがこの手の奴と飲むと物凄くめんどくさいのだ特に嫁自慢がなっ!そういうこともあって俺はバカップルが非常に嫌いなのだがこの二人を今の俺に止めることは出来ないので大人しくしておくとしよう。それはさておき腹が減ったので飯が欲しいがこの二人は未だに二人で言い合っている。
いい加減にしとけよ、おーい飯をくれ
「だーだ、だーだ」
「あっ、ごめんねお腹空いたのね今あげるからね」
うん、なぜ理解できてるんだ、赤ん坊になって一番不安だったのは言葉だったがその不安は全く必要なかった。
さて、腹が膨れたのはいいのだが暇だ。というのもこの体予想以上に不便なのだ。歩くどころか立つこともできないこの体では出来ることなど何も無くただ食っちゃ寝食っちゃ寝を繰り返している。早く成長したいと心から思う。
あれから6年程が経ち体も成長して身長も伸びてきた。そんな俺の生まれたこの家は、ノーザール王国の東に位置する小さな村にある。
家族は俺と両親の三人だけで父のケイルは元冒険者だそうだが母のリーナとの結婚を機に故郷であるこの村で静かに暮らそうと決めたそうだ。そんな父の今の仕事は農民で必然的に俺も土いじりをする事になるのだが、これが案外楽しく今の俺の遊び場は畑になっている。
話は変わるのだがこの世界は異世界だ、つまり剣と魔法と魔物の世界なのだがそうなれば誰でも夢を持つ訳で俺も例にもれてはいなかった。カッコよく敵を斬り倒し、魔法で敵をなぎ払い、女の子を魔物から助けて恋に落ちる、これに憧れない男はいないだろう。しかしだ、では俺が戦えるのかというとそんな訳はない。
当たり前だ、俺の前世はサラリーマンで戦隊モノのヒーローではなかったのだから。そもそも平和の象徴の様な国にいてそんな場面に出会うことなどまず無い。
ということでまずは体を鍛えてみようと思うのだが、筋トレとかってこの世界で意味があるのか疑問だ。それは何故かといえば指先を振ればステータスの様なものが出てくるからだ。
そしてその内容も実にお馴染みなもので、見覚えしかない。一応確認して見たのだがこんな感じだった。
名前 ノア・アーガイル
年齢 6歳
種族 人族
レベル 1
体力 12
魔力 9
攻撃力 8
防御力 7
俊敏性15
スキル
固有スキル 鑑定 洞察眼
称号 転生者
とまあこんな感じなのだが、気になることがいくつかある。それは、固有スキルの欄の鑑定と洞察眼なのだが、鑑定は大体予想がついているのでいいとして洞察眼が何のスキルかわからない。名前の通りのスキルならそこまですごいものではないように思えるのだが、まあそれはいずれわかるだろうとは思うのだが。とりあえず今は体を鍛えるとステータスに影響ががあるかどうかを調べてみようと思う。
一週間の間続けた結果わずかではあるがステータスに変化があった。上がったのは体力と攻撃力が1ずつ上がっていたので、毎日続ければそれなりの効果があるとは思う。とはいえステータスが1上がることでどれだけの効果があるのかはわからないのだが。
さて今更だが俺は気づいたことがある、それは女神に何のスキルもチートも貰えていないのだ。普通こういうのではなんかすごい能力をくれるものだというのに、あの女神様何もくれないじゃん。おかげで俺は地道に強くなるしか無いわけでとてもめんどくさい。まぁ何でもかんでも人頼りなのは好みでは無いのだが、それでもここは異世界、期待してしまうのはしょうがないだろう。
とりあえず今日は休もう、明日は色々とやりたい事もあるしな。
ここで出てくる事がこの後どこに生かされるのかはノア次第なので引き続き見守っていただければと思います。誤字脱字についてはご指摘いただければと思います。
ノア「おい修羅、いつ頃俺はフラグを立てれるんだよ」
修羅「んー、少なくとも村にいる限りは無理だな」
ノア「そもそも俺ってこの後どうするんだ?」
修羅「それは言えないな、ただ村にいる間に幾つかの伏線が出てくるのは確かだな」
ノア「それって言ってよかったのか、修羅」
修羅「構わないさ、タブン」
ノア「自信ねえんじゃねーか、アホに付き合ってられんからもう行くぞ」
修羅「あっ、行っちゃった。では私もお暇しますか、ところで次回は色々な方の視点で書いてます。そこには謎の人物も、あれなんだか嫌な予感が・・・ギャーーー」
?「次回もよろしくお願いしますね、皆様」