不安でしょうがないです。
「ウガ? (ところでさ、拓也が居なくなったけど神農大学病院には行くのか?)」
「えぇ。一応あなたの体の強化も出来るだけやっておきたいし、少し必要な物も思い出したからそれも出来たら回収しておきたいから」
「ガ? (必要な物?)」
「ま、それは秘密よ。後からのお楽しみってことで」
「アウ (むぅ)」
なんだよそれ。
凄い気になるじゃないかー!
どうせなんか特殊な薬品とかなんだろうけど、ここで聞き出そうとしても口を割らないだろうしなー
……しょーがない。
美桜の言う通り、後のお楽しみにしておこう。
「まぁでもそうは言ってもあなたには直接関係ないかも知れないわね。どちらかと言うと私の為の物だし」
「……ガー (……そこまで言うんならもう言おう?凄い気になるんだけど)」
「い・や♪」
うぜぇ。
なんでこんなに焦らすんだ?
何か理由があるとも思えないし……
「ウガウ (ったく、病院に着いたら教えろよ?その妙な態度も気色悪いし)」
「気色悪いとは失礼ね。まぁでも期待はしてていいわ。あなたに直接関係ないとは言え、それなりに楽しめる筈だから」
ロクでもないこと考えて無いだろうな。
なんか怖いぞ。
研究者が考えることなんて決まって常人の理解をななめ上にぶっ飛んだものが殆んどだからな。
しかもこんな世界の、それも僕達を生み出してしまうような研究者なら尚更だ。
「ウウー (はぁ……。馬鹿な真似はしないでくれよ?頼むから)」
「大丈夫大丈夫。ふふ♪」
心配だなぁ……
目的の病院までは後ほんの数㎞。
僕は若干の不安を抱えながら病院までの道のりを歩んで行った。




