表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンニート  作者: 竜獅子
第1章 ゾンビになった少年
16/150

遠藤パターンは止めて下さい。

「……………………」



 僕がベッドに横になって目を瞑ってからどれだけの時間が経ったのだろう?


 気持ちが良い、という感覚は失ってしまったけれど、体はそれを未だに覚えているのか不思議とこの体制のまま動くことが出来なくなっていた。


 確かに思い返してみれば僕がゾンビになってから今日までこうやって休むということをした覚えが無い。


 疲れを感じないからといって僕は24時間不休でコンビニ定員も真っ青になるぐらい活動し続けていた。


 疲れは感じない。

 けれども知覚外で疲れは蓄積される。


 僕がこうやっていることで少しでもその蓄積が和らげばいいのだが、所詮はゾンビ。

 治癒能力の無いこの肉体では気休め程度のものでしか無いだろう。


 あー……

 なんか動きたくねー

 まだ可能性の話だけどいつかは疲れで動けなくなるってことを考えると凄い動きたく無くなってきたー


 どうしよう?

 このままここで本格的なニートになっちゃう?


 人を食べもせず、動きもせず、ただただ横になってゆっくりと。

 ……あ、なんかちょっとそれもいいかもしれないとか思った自分がいる。


 あーどうしよーマジでそうしようかなー?

 そりゃ折角ゾンビになったんだから好き放題するのが一番いいんだけど、その可能性がある限り微妙なんだよなー


 今までは対して気にして無かったけど、こうして僕の体が休みを欲しがってるって知ると流石に無視出来ないからなー


 んーどうしようかなー?


 ベストは好き放題してるのにも関わらず、どれだけ動いても肉体が活動を停止することは無いなんだよね。


 それを証明するのは簡単なんだけど、問題はその証明が僕自身がしないといけないってことなんだよねー


 他の僕達(ゾンビ)は絶対そんなことに協力してくれないし。


 でもなーやっぱり寝て過ごしてるだけより好き放題したいしなー



「ガー (あー困ったなー)」

「何が困ったの?」

「ガウ? (ん?)」



 僕の独り言に誰かが反応したので、僕は声がした方向に首を向ける。

 そこにはまだ成人したかしてないかくらいの若い女性が立っていた。


 ……あれ?

 人間?

 ん?

 でも僕の独り言ちゃんと聞き取れてたよーな?



「いや、何が困ってたのかなーって思ってさ。あれなら協力するよ?」



 ん?

 人間の言葉?

 こいつ僕達(ゾンビ)じゃない?

 確かに傷らしい傷は見えないけど。

 ちょっと実験。



「ガーウ (僕の名前は藤堂鈴(とうどうれい)です」

「あー鈴君って言うんだ~宜しくね~」



 言葉が通じてる……だと!?

 目の前の女は僕を怖がる様子は無く、右手を掴むと自分から握手をしてきた。



 ……えーまさかの遠藤パターン?

 でも流石に名前を勘で当てることは出来ないよな。

 んー……

 僕はとりあえずちょっとこの女との距離をおきつつ、何者なのかを探ることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ