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レプリカオフライン  作者: 雑草魂
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プロローグ『戦乙女の騎士団結成』

どうも雑草魂です。6年くらいずっと読み専門だったのですがこの度、とうとう筆をとってしまい書いてしまいました。はい大好きですオンライン物、とはいえ中々種類がある中自分が面白い!と思う作品に追いつけるかどうかは自身がありませんんが、楽しんでいただければ幸いです。

「よしっ、皆集まったね?」


背中に身長より少し小さい位の巨大な盾を担いだ青年は、集まった仲間達がいることをしっかり確認する。

種族も体型も若さも全く違う彼女達の視線を一様に受けながら青年は満足そうに頷く。

今日この瞬間こそがライナ達の始まりとも言える大事な日なのだ。自然と笑顔もこぼれるというものだ。

ここまで来るのは長かった、決して短くない道を歩んできた。全く違う道を歩んできた彼等が、こうして今は同じ場所にいる。


「いよいよですねライナさんっ」


緊張した面立ちで腕をグッとして気合いを入れるようなポーズをとるのは銀髪碧眼に日を浴びたことがないような白い肌に聖職者服で身を包んだ少女「ソフィア」。

彼女はソロでは一切戦闘ができない純支援の道を選んだ。ライナと出会うまではずっと臨時のパーティーに参加するか辻支援をする形で経験値や熟練度を上げてきた。


「あふ・・・眠い」


いかにも面倒くさそうな態度をしているエメラルド色の髪に褐色の肌、吸い込まれそうな大きな琥珀色の目の幼女「雨乃尊アメノミコト」。

神社の巫女が身に纏うような巫女服と千早を足して二で割ったような特異な服を着ている。振袖が異様に長く、地面に垂れるほどに長い。

とはいえ彼女自身の身長が120cm位しかないので、服が小さいのか着ている彼女が小さいのかは答えかねるところである。


「待ちきれねえよ、早く始めようぜ!」


好戦的な笑みを浮かべギラギラとした真っ赤な目をした灰色の毛並の人狼少女「ケリィ=ナグリ」。

手足につけた手甲と足甲以外に防具を一切付けていない彼女は、三度の飯より戦いが好きで己の拳のみで戦い続け、この世界における最強の座にまで上り詰めた修羅の人だ。

退屈が何よりも嫌いな彼女は落ち着きというものがなく、ふさふさの尻尾は待ちきれんといわんばかりに左右に揺れている。


「うふふ、ケリィちゃんは相変わらず待てない子ねぇ」


頬に手を当てながら言ってることと態度が逆転してる水色の髪の美女「シエラ=アリューシュター」。

男ならつい目をやってしまう位に立派な巨乳を持つ妖艶な美女である彼女は見せつけるかのように胸元の空いた服を着ている。

男の欲望が詰まったようなロマンボディの彼女の周りはほんの少し白くなっており、まるで彼女の周りだけ極寒の地のように見える。


「ふんっ・・・勿体ぶってないで早く始めろ」


太刀を抱えこみながら片膝を立てながら私は不機嫌ですと言わんばかりの顔をした黒髪を後ろで一括りに結んだ少女「虎徹」。

上はサラシ下は袴に草履という、時代錯誤な服装をした彼女は己の満足できる太刀がないからと生産職に鞍替えした酔狂な人物で、未だに満足のいく太刀はできていない。

―――そして彼女達の視線の先にいるこの場でたった一人の男である彼「ライナ」彼女達のリーダーであり、そして彼等のギルドのギルドマスター。

黒髪短髪で柔和な印象を受ける以外に特に特徴はないものの、2m近い身長に肩幅も広くガッシリした体格の青年。

全身を鎧で覆っており今は非戦闘時なので兜は外しているものの、フル装備すればまさに鎧そのものが動いている程の肌が一切露出しない完全防具。

一際印象的なのは全身をすっぽり覆えるほどの巨大なタワーシールド一般的な盾の形をしており鋭角的な先端の淵は刃の様に磨き抜かれている。

新設ギルド「戦乙女の騎士団ヴァルハラナイツ」のギルドマスター「ライナ」このメンバーの中でただ一人の通常職であり、唯一の職を持つ彼女達に追随する異端者でもある。


「ここからが僕達の第一歩だ」


目の前には高位ダンジョン「世界樹幹の祠」。つい最近発見されたばかりの名だたるギルド達が幾度も挑戦し、未だに攻略しきれていない難問である。

だがライナには確信がある、このメンバーでならどんなダンジョンでも乗り越えられるという確信が。

この世界にライナ達がやって来てから、もう5年の時が立つ。この世界で生きると決めた者、耐えられずに自ら命を絶った者、狂って他人に害を与えている者。

生きたくても死んでしまった者、仲間を庇い死んでいった者。様々な者達がこの世界で生きて死んでいく。全ては世界樹に還り、世界樹から生まれるのだ。

世界樹こそがこの世界、この世界は世界樹で出来ている。そんな世界で世界樹の枝ではなく本幹の高位ダンジョンが見つかった。そしてライナ達のギルドが創られた。

全てが偶然かもしれない、でもこれが必然だとも感じられる。まるでこの世界に初めて来た瞬間の様な、それ以上のワクワクが胸にわく。


「行くよ、僕達『戦乙女の騎士団ヴァルハラナイツ』がこのダンジョンを、一番最初に攻略する!」


宣言と同時に腰にある魔法の布袋からライナは兜を取り出した、それは竜を象った形の兜、今までの冒険の過程で手に入れた兜。

兜を付けたその姿は鋼鉄の竜そのもの、世界樹幹の祠から漂う空気にギルドメンバー達も各々臨戦態勢を整える。

ある者は怯えながらも凛と構え、ある者は緊張感の欠片もなく、ある者は待ってましたとばかりに意気揚々と、ある者は怪しく微笑み、ある者は重い腰を上げるように立ち上がる。

この日、5人の戦乙女を引き連れた『戦乙女の騎士団』がたったの三日でこのダンジョンを攻略したという電撃ニュースが首都ユグドラシルに伝わったのである。

こんな文量で上げるな!と言われてしまいそうなくらい少ないですが、プロローグは一話と同時にあげるのでどうかご勘弁を!とはいえばプロローグのお話は作品中盤に当たる内容なので追いつくのは結構先かもしれませんzzz

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