兄弟の黒い会話
〜出店〜
「あ。兄上!」
「おお槞!久しぶりだな。」
「お元気でしたか?」
「なに?あれか早く死ねとでも?」
「いいえ。とんでもない」
「ちょっと緋龍、巫莠。母上達のところに行ってなさい。」
「はーい。行こっ?緋龍」
二人の姿が見えなくなったのを見届けると雨龍が口を開いた
「で、何か話があるんだろ?」
「はい。兄上」
「ん?」
「もし、もしですよ・・・氷華を剣術大会で傷つけたものを半殺しにしてもいいですか?」
「何でそんなこと俺に聞くんだ?」
「やー兄上ならやったことあるかな。と」
「ない。」
「きっぱりですか」
「だが、秋姫が負けたときは秋姫に稽古をつけてやった・・・。」
「そうですか(怖い)」
「お前も怖いこと言うなぁ」
「いいえ。兄上には言われたくないです。」
「あはは」
「お前も稽古をつけるか、仕置きをするかにしておけ」
「はい。」(遠い目)
「さて。そろそろ酒宴だな私たちも行くか?」
「・・・・・・。」
槞は有無を言わせない目に負けた
「・・・はい。」
〜秋姫の室〜
「姉上。どうしよう・・・槞におこられる!!!」
「あはは。まさか頬に傷つけるなんて思わなかったよ。でも勝ったのにねぇ?ご愁傷様」
「ひどい!冷酷!絶対しっぺ返しがくるんだからぁ!」
「人のこと心配する前に自分のこと心配しな、なんか嫌な予感がするよ。」
「そんなぁ・・・!!!」
「私の勘は外れたことがないからね。」
「うっうっ・・・」
「それに私じゃ無理だよ雨龍に助けてもらうか槞に泣きつかないと・・・。」
「だめなの!儀兄上は助けてくれるかもしれないけど、槞はいくら泣いても気がおさまるまで許してくれないの!」
「ちょっとだけ・・・言ってあげるから泣かないの!」
「は・・・い。」