もう一つの用件2
「そうそう、炯香殿。」
「はい?」
「穎弥、いるだろ?」
「?はい。」
「あいつ実は私の甥だから・・・」
「え、」
「仲良くしてやってくれ。」
「?はい。」
「それでは後日・・・」
「はい。」
その言葉を聞いた後、雨龍とは思えない笑顔で帰っていった
〜次の日〜
「おはよう」
「おはよう紗代。」
「昨夜、出かけたでしょ?」
「ああ、うん。」
「昨日、西の国で有名だった月翳りの兇手の噂が立っていたのですが、まさか・・・」
「月翳りの兇手、ああ、あの月も翳らせるというあの、確かその人はもうお亡くなりになられたはずですよ?」
「そうなのですか。」
「ええ、それと私今日から数日間、私用で出かけますので留守をよろしく。」
「はい。」
「では行ってきます。」
「行ってらっしゃい炯香。」
「おはよう紗代!」
「おはよう琴李!」
「朝からうるさい!二人とも。」
「あ、奨霖さん。」
「おはよう。」
「おはようございます。」
「おはよう奨霖!」
「ああ、おはよう琴李。」
「おはようございます。皆さん早いですね。」
「そうよ!炯香はまだ起きてないの?」
「また、徹夜でもしてるんじゃ・・・」
「いいえ。今さっき出かけましたよ?」
「・・・・・・。」
「嘘でしょ?」
「私が嘘をつく理由がありますか?」
「・・・すみません。」
「・・・いいえ。」
「でも、炯香はどこへ行ったのですか?」
「私には、言わなかったですよ?」
「怪しいですね・・・。」
「私もそう思います。」
「そうか?俺は思わんが・・・。」
「怪しいですよ。」
「・・・。」
お久しゅうございます。
更新遅くなりまして読んでいただいている、方々には
誠に申し訳なく思います。
灯籠