04 眠る猫と不思議さん
図書室は、とても日当たりがいい場所にあった。本が傷むのではないかと思ったが、そういうことも考えて本棚が配置されているらしい。
数人が本を読んでいたり選んでいたりしているだけで、それ以外の音は聞こえてこなかった。
しかし、こんなに暖かくて静かだと……うー、眠くなる。(ふわあ)
つい大きなあくびをしてしまった。あう、誰かに見られなかっただろうか。不安になって辺りを見回すが、私に注目している人はいない。よかったぁ……。
「あったかいね。本読むんじゃなくて、昼寝しちゃおっかなー」
姉様は椅子に座って、伸びをした。腕を伸ばしたまま、テーブルに上半身だけで倒れこむようにする。テーブルは日光で温まっているらしく、気持ちよさそうだ。
私も昼寝しようかな、とちらっと思ったが、その考えは振り払う。姉様との昼寝はすごく魅力的なものだけど、図書室は寝る場所じゃないもんね。
眠そうな姉様は、目を瞑って変なうめき声を出すと、ばっと体を起こした。
「よし、面白そうな本を探そう!」
「ぷっ……。はい、そうですね」
図書室の静かな雰囲気を感じ取ったのか、姉様の声は抑えられたものだった。だけど、私が笑ったのはそこじゃない。
相変わらず姉様は切り替えが早いなあ、と思って。
「あっ、何で笑うのー?」
「笑っていませんよ」
「絶対笑ってた!」
「なら、そうかもしれませんね」
むぅ、と姉様がむくれる。
たぶん姉様は、眠いけど寝たくないと思ったんだろう。私が図書室に来るのを楽しみにしていたのは知っていたから、一緒にその時間を過ごしたいと。
ああ、やっぱり私は姉様が大好きだなぁ。
……この世界に生まれてすぐは、姉様の言動にイライラとしていたけれど。それは忘れたい、黒歴史というやつだ。
「……あれ?」
むくれていた姉様は、こてんと首をかしげた。その視線の先を辿ると……あれ?
姉様の真似をしたわけではないが、私も首をかしげる。
「ねえ、あれって猫だよね?」
姉様の視線の先には、日の光を浴びて気持ち良さそうに眠っている猫の姿があったのだ。茶色と白のぶち猫。私の腰くらいまでの高さの、低い本棚の上に乗っていた。
「猫にしか見えませんが……どうしてここに猫がいるんでしょう?」
「あったかいから入ってきちゃったのかな」
「そうかもしれませんね。気にしている人はいませんし、よくいるんでしょうか」
猫はそれなりに目立つ場所にいるのに、誰も気にする素振りを見せない。ここにいる人たちは皆上級生のようだから、よくある光景ということだろう。学院内に猫がいるのって、気にしなくていいことなのだろうか? 図書室に動物を入れたら駄目だと思うのだが……何か対策をしているのかもしれない。
とりあえず、他の人が気にしていないのならいいんだろう。
そう結論付けて、猫にそっと近づく。
……猫も、眠ってれば可愛いんだけどなあ。
起きている猫は怖いのだ。擦り寄ってくるからと手を出してしまったら、がぶっと噛みつかれ、鋭い爪で引っかかれる。
一度それをやられてからは、猫が少し苦手になった。何もしてこない穏やかな猫もいるから、あくまで『少し』だけど。……そういう猫は、本当に何もしてこない。興味がなさそうに顔を逸らされるだけだ。
「今日は本読まないで、猫を見てる?」
姉様も私と一緒に、猫に近づいた。
「いえ、ちょっと見たら本を探します」
今日の目的は、小説を借りることである。その目的を果たさずに帰るのは、ちょっと嫌だ。猫をずっと見てても、いいはいいんだけど……図書室は猫を見る場所じゃないよね? だからそれは、我慢するのだ。
それにしても、本当に気持ちよさそうに寝ている。
……触ってみても、起きないだろうか? 猫に触れる機会なんて滅多にないから、触ってみたい。起きたら痛い目を見るのはわかっているけど、起こさなければいいだけだ。
そうっと手を伸ばしてみる。
「――やめたほうがいい」
その声が聞こえた瞬間、ぞくっとした。こう、背中とかお腹の中と……色々なところがざわざわする感じだった。
嫌な声だったわけじゃなくて、その逆だ。
格好よくて、だけどすごく透明な、綺麗な声。こんな声の人がこの世にいていいのか、と言うのは大げさだが、それくらい言ってもいい気がする。
振り向くと、そこには男の子がいた。ネクタイの線の色は赤だから、二年生だろう。だとしたら一応、男の子じゃなくて男の人って表したほうがいいか。私と同じくらいの背だから、男の子と言いたくなるが。
深い緑色の髪と、同じ色の瞳。眠たげな目をしている人だった。……何だか変なふうに髪の毛が跳ねてるんだけど、もしかして寝癖?
種族は……人間のような気がするが、違う気もする。不思議な雰囲気を持った人だ。不思議さんとでも命名しておこう。
不思議さんは私たちの傍に来ると、猫に視線を向けた。そして、猫の体を優しくなでる。
「……凶暴」
え、私が!?
……ということでは、ないよね。会って間もない人に、私の性格がわかるわけない。そもそも私は凶暴じゃないのだ。(ここ重要)
姉様の顔を見ると、私と同じく困惑しているようだった。
「えっと、この猫ちゃんが凶暴なんですか?」
姉様が猫を指差すと、不思議さんはうなずく。そのまま何も言わずに、ただ猫をなでていた。なで方が上手いのか、猫は眠ったまま更に気持ちよさそうな顔になっている。
この猫が凶暴? ……には、見えないのだが。不思議さんがなでても平気なのだから、私が触っても大丈夫なんじゃないだろうか。
そう思うものの、先輩の言葉に逆らいたくはないので、見ているだけにとどめる。うん、触りたいけど我慢だ。
「セレネ、そろそろ本探したほうがいいんじゃない?」
姉様の言葉に、図書室の時計を見上げる。予鈴が鳴るまで、あと十分。確かに、そろそろ本を探したほうがよさそうだ。
姉様に、そのまま猫を見ていてもいいですよ、と言ってから、本を探すために歩き出す。
さて、どんな小説を読もうかな。……昔はファンタジーの小説が好きだったのだが、今はどうだろう。ただ魔法が出てくるだけだったら、普通の世界の話になるし。というより、この世界に『ファンタジー』というジャンルは存在するのだろうか。
そんなことを考えていると、『おすすめ本!』と書かれた紙が貼られている本棚が目についた。近寄ってみると、どうやら図書委員の人がおすすめする本が置いてあるらしい、とわかった。
私には好きな作者とかもいないし、この本棚から探すのが楽かもしれない。
一番上の段から見ていくと、『桜の妖精』という小説があった。作者は、アンクリス・フェカ。桜という単語が気になって、あれを借りてみようかな、と思う。
問題は、どうやって取るかだ。
猫が寝ていた棚のように、低い本棚だったらよかったのだが……。背伸びをし、手を思いっきり伸ばしても一番上の段にはぎりぎり届かない。
「うぅ……」
うなりながら本を見上げるが、そうすることで何か変わるわけでもない。
仕方ない。どうしても読みたい、というわけでもないし、諦めて他の本を借りよう。
「……どれ?」
「ひゃっ!?」
耳に近い場所でいきなりささやかれ、思わず変な声を発してしまう。
横を見れば、いつの間に来たのか不思議さんがいた。……ささやいたつもりは、ないんだろうな。彼にしてみれば、普通にしゃべったつもりなのに叫ばれて、どうしてかわからない、って感じだろうか。
ぱち、ぱち……と眠たげな目を緩く瞬いて、不思議さんは首を小さく傾ける。
「……どれ?」
え、え、どれって? どれってどれのこと?
「どの本を取りたいのか訊いてるんじゃない?」
姉様も不思議さんと一緒に来ていたようだ。不思議さんはともかく、姉様が来たことに気づかなかったなんて……ごめんなさい、姉様。
それで、ええっと? どの本を取りたいのか?
「もしかして、本を取ってくださるのですか?」
思いついたことを言ってみると、不思議さんはこくりとうなずく。
この人、必要最低限のことしか言わないんだろうか。表情も眠そうなものから全然変わらないし、意思疎通がものすごく難しそう……じゃなくて、難しいんだけど。
「一番上の、『桜の妖精』という本です」
そう言うと、不思議さんは背伸びをして取ってくれた。……同じくらいの背だと思っていたが、不思議さんのほうが少しだけ背が高いらしい。不思議さんはそれをわかって、取ると言ってくれたんだろう。(いや、何も言ってないけど)
「……ん」
「ありがとうございました」
差し出された本を受け取ろうとすると、不思議さんは本を持ったまま、図書室のカウンターに向かってしまった。
……私にくれるんじゃないんだ? 受け取ろうとして出した手は、どうすればいいんだろう。そのまま下げるしかないが。
本をどうするのかと不思議さんを見ていると、何やらごそごそとやった後、カードのようなものを持って戻ってきた。本はカウンターに置いてある。
「……名前」
ずいっとカードを渡される。ペンもついでのように渡されたから、カードに名前を書けってことなんだろう。カードには名前を書くスペースがあって、その下に借りる本の題名と借りた日にちを書く表のようなものが書いてあった。この四角いスペースは……判子を押すところかな。
……バーコード式じゃないんだ。ちょっとがっかりする。
ピッとやる機械は、まだこの世界にはないらしい。パソコンのようなものとか、この世界にも機械は一応ある。電気ではなく、魔力で動くものが。
いや、ピッとやる機械は、学院にないだけかもしれない。
渡されたペンで、カードに名前を書く。不思議さんは何も言わないから、きっとこれであっているはずだ。違っても何も言わなそうだけどさ。
書き終わって、ペンとカードを不思議さんに返す。
「あ、そのカード、私にもくれますか?」
姉様がそういうのも予想していたのか、不思議さんはカードをもう一枚持ってきていたようだ。それとペンを姉様に渡した。
二人分のカードを持って不思議さんはカウンターに戻ると、箱にカードをしまう。そして、カウンターに置いてあった『桜の妖精』を持ってきた。
差し出された本は、しばらく待ってみてもそのままだった。もう借りる手続きは済んだ、のかな。
「ありがとうございます」
私は、今度こそ本を受け取った。
不思議さんはうなずいて、眠っている猫のほうに歩いていった。……動物が好きなんだろうか?
「何だか、変わった人だねー」
「……そうですね。人間なのか、よくわかりません」
「うーん、妖精かなって気がしたけど」
なるほど。
妖精には羽があるが、不要なときには隠しておくこともできる。……不快な話だが、妖精の羽は高値で取引されている。羽根を出したままの妖精はいないだろう。
妖精と人間の外見の違いは羽だけなので、姉様の言うとおり、妖精の可能性が高いかもしれない。姉様はなぜか、人の種族を当てるのが得意だしね。
賞賛の眼差しで姉様を見ると、姉様は照れくさそうに笑った。姉様のこういう笑顔は、とても可愛い。あまり人に見せたいものではないんだけど……よし、誰も見てないね!
「あ、消えちゃった。やっぱり妖精かなぁ」
その言葉に、不思議さんがいた場所に視線を戻すと、彼はいなくなっていた。図書室内を見渡しても、不思議さんの姿はない。
確か妖精には、姿を消す能力があったはずだ。きっと不思議さんは、その能力を使ったのだろう。こんなにすぐいなくなってしまうのは、そうとしか考えられない。だとしたら不思議さんの種族は、妖精で決まりだ。
……あ。
そういえば攻略対象に、妖精がいたような。不思議さんの外見は、説明書に載っていた妖精の絵と似ている。
そっか。不思議さんも攻略対象か……。攻略って言い方は嫌だが、あの人をどうやって攻略するのかすごく興味がある。
まあ、今は関係ないか。
まだ眠っている猫を見ていた姉様に、声をかける。
「姉様は何も借りませんか?」
「ん? うん。今日はいいかな。時間がないし」
「もう予鈴も鳴るでしょうし、教室に帰りますか?」
「そうだね。セレネをAクラスに送らなきゃいけないし、早めに帰ったほうがいいかも」
……姉様に全く悪気がないのはわかってるけど。それに、事実だけど。
だけどだけど、何だか情けなくなってくる。方向音痴だから仕方ないと思わず、これからは少し頑張ってみようか。方向音痴だと自分で思っているから、そう思い込んでしまっているだけかもしれないし。
よし、私は方向音痴じゃない。そう思ったら、何だかそんな気もしてきた。
「いえ、一人で帰ってみます。姉様は直接、ご自分の教室に戻ってください」
「……はいはい、一緒に帰ろうねー」
せっかくキリッとした顔で言ったのに、姉様は私の腕をやや強引に引っ張って、そのまま図書室を出る。
何でですか!?
口に出してはいないけれど、私の心の叫びが伝わったのだろう。姉様は歩きながら、呆れたようにため息をつく。
「城の中でさえ迷うのに、何言ってるの? 一人で部屋に帰るって言って、迷子になったの覚えてない?」
「そ、それは……」
「覚えてるんだったら、一緒に帰ろ?」
うぅ、姉様が辛辣だ……と心で嘆いていたら、姉様はにこりと笑ってそう言った。
姉様は私の扱いを、本当によくわかっている。こんな顔で「一緒に帰ろ?」と言われたら、断れるはずがないのだ。
ああでも、一人で帰ってみたかったな。
しょんぼりしていたら、姉様は私の腕から手を放した。そして、私と手を繋ぐ。
「こっちのほうがいいよね?」
「……はいっ」
この歳になって姉様と手を繋ぐのは少し恥ずかしいが、嬉しさの方が大きかった。
勢いよくうなずいた私を見て、姉様は優しい顔で微笑んだ。
* * *
「自分の方向音痴を、もっと自覚しようよ」
学院からの帰り道、エリクにそう言われた。
昼休みの出来事を話したら、一言目にそれだ。もっとさ、不思議さんのこととかに突っ込んでもいいんじゃないの?
「自覚はちゃーんとしてるの!」
むっとしながら言い返す。
方向音痴だという自覚はちゃんとしているのだ。今日はたまたま、その自覚が揺らいでしまっただけで。……自覚が揺らぐという言い方は、してもいいのだろうか。
「自覚してないから、そんなこと言えたんでしょ」
「……してるもん」
「はい、それを僕の目を見て言ってみて?」
むぅ、何でそんなことをしなくてはいけないのだ。確かにそっぽを向いてしまったけど、嘘はついていないのに。言われなくたってそんなことできる。
エリクの目をじっと見つめた。
「してるってば」
「本当かなぁ」
「エリク、セレネがしてるって言ってるんだし。……ちょっと怪しいな、とは思うけど、納得しよ?」
え、姉様。私の言葉を怪しんでいるんですか?
ショックを受けていると、エリクは「仕方ないね」とわざとらしくため息をついた。
「……それはともかく。エリク、不思議さんについて何か突っ込んだりしないの?」
嫌な会話の流れになってきたので、別の話題を出す。
「不思議さん、ね」
意味深なつぶやき。
あ、もしかして、ネーミングセンスがないとでも思っているんだろうか? それに関しても自覚はしているが、失礼な。名は体を表すと言うし、わかりやすくていいじゃないか。犬にはポチ、猫にはタマで十分だ。
え、駄目? なら犬はシロ、猫はトラでどうだ。だけどそれだと白い犬、トラ猫じゃないと駄目だし……やっぱり、ポチとタマが一番わかりやすい。
エリクは言葉を続けた。
「二年生に妖精は一人しかいないし、あの人かな」
「え、知ってるの?」
姉様がびっくりするが、私もびっくりだ。二年生に妖精は一人しかいないって……エリクは、全学年の人を把握していたりするのだろうか?
そういえばうさ俺様のことも知っているようだし。でも、うさ俺様のことは知っていてもおかしくはないか。
「妖精は狙われやすい。その傍にいたら、君たちも危険に巻き込まれるかもしれないからね。関わるなとは言わないけど、注意しておいて」
思わず、エリクの顔をまじまじと見てしまう。
そっか……。エリクも一応、護衛として頑張っているのか。全然護衛っぽくないから、エリクが護衛だということを忘れていた。まあ、私じゃなくて姉様の護衛だけど。
「その目は何?」
エリクはぶすっとした顔になる。
「僕だって、自分の役目くらいわかってるよ」
「そういえばエリクは、私の護衛だったねー」
姉様はのほほんと言う。姉様も忘れていたらしい。
……駄目だ。何だかエリクが立派な人に思えてきた。
こういうときは、エリクの顔をずっと見ているのがいいんだよね。あまりの美少女顔にイラついて、立派だなんて考えなくなるから。
ああ、やっぱりイライラしてきた。
『八十五点……微妙ねぇ』
女神の言葉も頭に蘇ってきて、イライラは更に増していく。姉様の容姿が百点なのはともかく、エリクが百点なのは気に食わない。納得できてしまうのが悔しいけどさ。
「……あれ、何か怒らせること言ったっけ」
私に睨まれていることに気づいて、エリクが困惑した表情を浮かべる。
「別に。エリクは何も言ってないけど」
「だったら何で怒ってるの?」
「……今日は満月だったな、って思い出して」
「あ、そういえば。今日はルナ様に会える日だったねっ」
姉様はそう言うが、私にとっては違う。『会える日』ではなく、『会ってしまう日』なのだ。
この国で満月の日というのは、特別な意味を持つ。
月の国、というのでもわかるかもしれないが、この国は月の女神に恩恵を受けているのだ。その月の女神――ルナ様が、満月の夜にだけこの世界に下りてくることができる。いつもは、違う世界からこの世界を覗いているだけらしい。
この世界に下りてくる、と言っても、この国……もっと小さい範囲で言ってしまえば、私たちが住んでいる城に下りてくる、ということだけど。
「やっぱり、図書室で昼寝してくればよかったかなぁ? 満月だってこと、すっかり忘れてた」
姉様が残念そうに言う。夜遅くまで起きていることが、姉様は苦手だ。ルナ様と話すことをいつも楽しみにしているので、その時間が短くなるのが嫌なのだろう。
私としては、少しでも短くなってくれたほうがいいけど。(ぼそっ)
あ、でも。
はっと気づく。
ルナ様は、説明書にも載っていたキャラだった。各攻略対象の好感度を教えてくれたり、助言をくれたりするキャラ。
ゲームはもう始まったのだから、ルナ様にもそういう役目ができたはずだ。姉様には幸せになってもらいたいし、これからはもうルナ様と会うのを嫌がっては駄目なんだろう。
「姉様。帰ったら、夜になるまで一緒に寝ませんか?」
「え? うん、いいけど……」
姉様は不思議そうな顔をする。
うん、姉様のため。ルナ様と会うのは、姉様のため。
そう自分に言い聞かせてみるけど、嫌なものはやっぱり嫌なんだよね……。