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絵本を開けば、

絵本を開けば、その4

作者: fyin
掲載日:2012/07/22

王道?うん割と(以下略)




 べしゃっと音がした。

なんの音かって?私が地面に落ちた音ですがなにか。現在進行形で地に付していますがなにか。


 どうやら今度こそよけられたらしい。



「フッ・・・くるところまできたな魔王。」



「キメるんならせめて立ち上がってからキメようか・・・。」



 またも魔王のもとへトリップしてきた私。

え、何これ運命?それとも宿命?そういうのは勇者とやってください。


 よっこらせと立ち上がり周りを見渡した。

瑞々しい切りそろえられた芝生。少し先には白い渡り廊下・・・ちなみに魔王は茂みに隠れていた。

情けない姿だな魔王・・・ふっ。


「あっ、今の笑い方すごくムカつく。」


「今日は盗賊も勇者も宰相もいないようですね。」



「自然に流したね。っていうか、そんな四六時中命狙われてるわけじゃないよって、うわ・・・!」



 ガサリと茂みを揺らして魔王は再び隠れた。命は狙われていないが追われてはいるらしい。

遠くから宰相の美声(怒声)が聞こえる。なるほどなるほど、コソコソ隠れる魔王に若干愛嬌を感じてしまった私は末期だ。

というわけで、そんな魔王のために私が一肌脱ごうじゃないか。


 ふと、目の前をあのゴージャス美人な宰相が横切った。


私はすっと親指を立てて、いい笑顔で背後の茂みを指さした。




「おまわりさんココです。」



「庇ってくれねぇのかよ!」


「ナイスですユキナさん。」


宰相の思惑により魔王捕獲同盟が結成されました。

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