絵本を開けば、その4
王道?うん割と(以下略)
べしゃっと音がした。
なんの音かって?私が地面に落ちた音ですがなにか。現在進行形で地に付していますがなにか。
どうやら今度こそよけられたらしい。
「フッ・・・くるところまできたな魔王。」
「キメるんならせめて立ち上がってからキメようか・・・。」
またも魔王のもとへトリップしてきた私。
え、何これ運命?それとも宿命?そういうのは勇者とやってください。
よっこらせと立ち上がり周りを見渡した。
瑞々しい切りそろえられた芝生。少し先には白い渡り廊下・・・ちなみに魔王は茂みに隠れていた。
情けない姿だな魔王・・・ふっ。
「あっ、今の笑い方すごくムカつく。」
「今日は盗賊も勇者も宰相もいないようですね。」
「自然に流したね。っていうか、そんな四六時中命狙われてるわけじゃないよって、うわ・・・!」
ガサリと茂みを揺らして魔王は再び隠れた。命は狙われていないが追われてはいるらしい。
遠くから宰相の美声(怒声)が聞こえる。なるほどなるほど、コソコソ隠れる魔王に若干愛嬌を感じてしまった私は末期だ。
というわけで、そんな魔王のために私が一肌脱ごうじゃないか。
ふと、目の前をあのゴージャス美人な宰相が横切った。
私はすっと親指を立てて、いい笑顔で背後の茂みを指さした。
「おまわりさんココです。」
「庇ってくれねぇのかよ!」
「ナイスですユキナさん。」
宰相の思惑により魔王捕獲同盟が結成されました。




