表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/9

魔族と悪魔

更新いたしました

魔族は主にエルフ、ドワーフ、獣人族など人間の亜種のことを指している。それとは違い、悪魔族また、悪魔は人に罠を仕掛け、悪の道に誘う。時には人を殺すこともある。その中でもいちばん強いのは魔王だ。魔王は「500年に一度の大厄災」と言われている。災害、疫病、餓死を世界中にもたらし、人間を極限までいたぶり殺すのだ


「悪魔…もうそんな時期か」


「どういう時期なんだ?」


思わずツッコミを入れてしまうマチ


「悪魔が出てきたって事は魔王もそろそろ出てくる頃だな、と思ってね」


「魔王ですか…また大厄災がやってくるんですね」


怖がりなジェイドは魔王と言う名が出ただけで今にも泣きそうになっている


「大丈夫だよ、私強いから」


「あぁ、ご主人の強さは確かだ。それに魔王を倒すのはご主人にしか出来ない技だからな」


そうだ。この世界の神話では、赤い瞳を持つハイエルフは不老不死、脅威の再生能力を持ち、唯一この世界の大厄災である魔王を倒す魔法が使えると言うが…


それは本当である。実際に500年前、さらに500年前の魔王出現の時もマリが倒している。と、そんな話をしていると


「あぁ、お昼過ぎてる。長話しすぎちゃった…ご飯ってうかおやつの時間だね」


あっという間に時間が過ぎた。


「質のいい野いちごと野ベリー買ったから…パイでも作ろうかな」


「いいな、そうしよう」


早速マチはオーブンを温める


「…甘いの大好きだから動くの早いね」


「そ…そうか?」


マリはあらかじめ買っておいたパイ生地にカスタードクリームと野イチゴ、野ベリーを並べ、生地を中心に寄せながら内側に被せる。


「うん、そろそろいい頃だ」


マチが溶かしておいたバターを塗り、焼き始めた


「あぁ…いい匂いがしますね」


甘い匂いがふわっと部屋中を立ち込める。ぐぅぅ…と3人の腹の音が鳴る


「今のうちに紅茶の用意しよう」


パイに会う紅茶の茶葉を用意する。焼けるのが待ち遠しい


「キュッ…キュキュ!」


しろも、くろも、もふこ達がいつの間にか姿を現した


「みんなも食べたい?」


「モキュ!」


「そっか、じゃあみんなで食べようね」


そんな話をしていると


「パイが出来たぞ!」


マチの喜びの声が上がる。パイの上から粉砂糖をまぶして


「出来た、野いちごと野ベリーのパイだ!」


かなり大きいが、きつね色に焼きあがったパイ生地。キラキラと光り輝く野いちごと野ベリー。6等分にに切り分けて


「食べよっか、いただきます」


あむっと口の中に入れると、サクサクのパイ生地に程よい甘酸っぱさとカスタードクリームが合わさり美味しさが増していく


「んん~!美味しいです!」


ジェイドが頬を抑えて味を噛み締める


「あぁ…甘さが体中に染み渡る。美味い」


マチはとても幸せそうだ。これにさっぱりとしたハーブティーがよく合うのだ


「紅茶と会うね、君たちは?美味しい?」


「キュ!」「キュッキュ!」「クゥ!」


どうやら、けだまスライムにも美味しさが伝わったようだ


3人と3匹はとても幸せなひとときを過ごしたのだった





変わらず水曜日と日曜日の更新になります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ