新たな使い魔
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ダイヤウルフのソテー、そしてこの世界でよく食べられているパン【ポチカ】それともうひと品
「ベリロアのスープも作ろうかな」
この森付近で取れるベリロアという豆のスープ
「鍋にオリーブオイルを入れて熱し、角切りにしたゴールドオニオン、シックキャロットを加え炒める。そこに水と酒、ベリロアを加える。煮立ったらアクを取り、弱火でじっくり火を通して、野菜が柔らかくなったら、塩コショウで味を整える。そこに5種類のハーブも加えて完成!」
ダイヤウルフのソテー、ポチカ、ベリロアのスープ。全部揃った
「よし、食べようか。いただきまーす」
「ん、このソテー美味いな!ポチカとよく合う」
ダイヤウルフの肉はジューシーで、シルバーガーリックの味が効いている。ふかふかのポチカとの相性が抜群だ
「ベリロアのスープ、美味しいです。体の芯から温まりますね」
ダイヤウルフのソテーの味が濃い分、スープはシンプルな味付け。ハーブの香りもよく、これも合う
「うん、我ながらによく出来てる」
3人の会話が弾んだ。これで今夜はぐっすり眠れるだろう
~
次の日の朝
まだ日は昇って居ない内に3人とも起きてしまうのだ
「紅茶を入れるか」
マチが紅茶を入れてくれる。暖炉の焚き火がぱちぱちと鳴る。ヒューヒューと外から風の音がする。朝のこの時間がなんとも言えない癒しの時間だ
「大丈夫かな、風強いけど」
「あぁ、そうか。今日はあのドワーフが来るんだったな」
商人のドワーフ。幻樹の森までやってきてくれるのだ
そもそも幻樹の森は1度入ると永遠に出られなくなる。
方向感覚が失われるのだ。 マリの家にたどり着く道は知る人ぞ知るものだ
「いっぱい売れるといいですね」
ティーカップを両手に持ち、ふわふわのブランケットを羽織っているジェイド。
「キュ…キュ」
何かの鳴き声がする。毛玉スライムのシロモとクロモだ
「あぁ、これが噂の毛玉スライムか」
マチが指で優しく撫でる
「そうそう、すごく人懐っこいの」
丸くふわふわなフォルムについつい目を奪われてしまう
「あれ、この子は今まで居ましたっけ?」
「クゥ…」
金色の毛玉スライムだ。これこそレア中のレアだ
「へぇ…珍しい。あなたも使い魔になる?」
「クゥ!キュッキュ」
嬉しそうなことは伝わってくる。魔獣を自身の使い魔にするには、魔力をお互いに少し交換し、魔獣が主の魔力を受け入れ、最後に魔獣に名前をつけてやる。
「よし、君の名前はモフコだ」
「キュゥ!」
「契約完了だね」
「使い魔がだんだん増えていくな」
空中でふわふわと浮遊している3匹の毛玉スライム。お互いに挨拶しているみたいだ
「金色となると、何やらすごい幸運を運んできそうですね」
「そうだよね、5000年以上生きている私でも初めて見るもの」
今日は何事にも上手く行きそう…そんな気がする
※けだまスライムは突然現れては消えてを繰り返す。幻樹の森にしか生息しない最高ランクのレアスライム。見たものに幸せを運ぶとも言われている
ジェイド・グレイマン
性別 男
年齢 1200歳
得意魔術 治癒魔術
種族 エルフ
性格 怖がりで泣き虫




