日常
馬車で家に戻ってくると、ダリアは使い魔達と打ち解けているようだった。
「おかえりなさい!どうだった!?」
「今まで生きていた中で一番の幸せを貰ったよ」
そう言うと左手を差し出すマリ
「指輪…綺麗ですね…」
「俺様までなぜか涙が出てきたぞ!おめでとう!」
「そうだな、おめでとう」
「マリさん、マチさん、ジェイドさん!おめでとう!本当に良かったよ~!」
今は3人で同じ指輪をはめている
「ありがとう!」
みんな感極まっている。そこに祝いに来たかのようにけだまスライムとハウスフェアリー、ペット(使い魔)のキューイが来た
「キュッ!キュキュッ!」
「おめでとうなのです!」
「ウォォォン!」
幸せのおすそ分け、ありがとう
「よし、盛大に祝うとするか!!」
「え、祝ってくれるの?」
「もちろんだよ!僕達みんなで、とっておきの料理を作ったからさ!」
モンテナ牛の特性サーロイングリル、フジ豆のポタージュに鮮魚のお寿司まで!
「さ、食べて食べて!」
「いただきます」
「このステーキ、トリュフの香りがするな!うん、ジューシーだ」
「フジ豆のポタージュ、優しい味に、甘さが美味しいですね!」
「うん、このお寿司とってもとろけるね!美味しいよ!」
良かった…と胸を撫で下ろした使い魔とダリア達
「よし、オレ達も食らうか」
「ううん!このステーキすごく美味しいんだけど!」
「外側がカリッとしていて中はジューシー、俺様の好みだ!」
「美味い、美味い」
みんなで食べる食事はとても幸せで美味しさが増す。まさに夢のようなひと時だ。ご飯を食べたあとは、デザート。ミルフィーユとアイスだ
「このミルフィーユ、甘さがちょうどいいね!」
「ミルクの味が濃いな、美味いぞ」
「チョコレートアイスも美味しいですね!」
「これ、アイスリキュールにして食べるとさらに美味しいよ!」
ミルクアイスの上からブランデーをかけて食べる
「うん、一気に味の深みが増すね」
「大人の味だな」
「これも美味しいですね」
アイスも食べ終わり、夜を過ごしてベッドに入った。3人川の字になる。
「今日はありがとう、私すごく今幸せ」
そう言うとマチとジェイドの頬にキスをした
「ご主人…」
「マリ様…!」
不意打ちを食らった2人は顔を赤くして照れた。そして今度は2人から頬にキスされた。マリも耳を赤くして布団に潜ってしまった。
「マチ、ジェイド…あ…愛してるよ…」
「!!俺もだよ、愛してる」
「愛していますよ、マリ様」
最高の幸せ、最高の一日を過ごしたのだった
翌朝、3人の使い魔たちとダリアは起きていたがマリ達が起きてこないのでご飯を作っていた。
「ねぇねぇ、昨晩お楽しみなんじゃないの~?」
「お楽しみ…ってなんですか?」
「こら、変なこと教えるなよ」
と喋っていると、早速3人が起きてきた
「おはよう…」
「おっはよーう!ねぇねぇ、昨晩はお楽しみだったんじゃないの?」
「お楽しみ…?」
「な、何を言うか!言葉を慎め!」
「そ、そうですよ!」
若干動揺しているようにも見えるが気のせいか…。そんなこんなで朝ごはんだ。パンにモンテナ牛のハンバーグとオニオンスープ。心温まる品だ。
「いただきます」
「うん、朝からハンバーグ!美味しいね」
「ご主人には敵わんが…なかなかいけるな」
「オニオンスープ、体が温まって美味しいですね」
なかなか好評だった。そして話はまた前に戻り
「ねぇねぇ。昨晩は何してたの?」
「普通に寝ていたよ?」
「またまた~誤魔化さないで、僕は知ってるよ」
「おいこら、普通に寝ていただけだ。首を突っ込むな」
マチが珍しく怒っている。それもそうだ。普通に寝ていただけなのだから
「お前のそういう所が悪い癖だとオレは思う」
「うぐっ…」
それからようやく大人しくなったパイモン。良かった…と、胸を撫で下ろすマチとジェイド
「今度、あんた達3人で旅行に行けばいいんじゃないか?」
「旅行か…何百年も行ってないなぁ」
「海が見える場所なんてどうだ?」
「それはいいかも」
旅行に思いを膨らませる
「ご主人と旅行か、本当に久々だな!」
「私は初めてです、楽しみですね!」
「でも暖かくなってからがいいかな」
確かにそれもそうだ。今はまだ雪の降る時期。必然と荷物も多くなる
「春頃がいいな」
色んな花が咲く時期。いちばん良さそうだ
「食べ歩きとかしたいし、久しぶりに海も見たいし…」
「あぁ、楽しみだな」
「春が待ち遠しいですね」
色々考えてノートにメモをとるマリ。多分1番楽しみなのだろう
「楽しそうだなご主人」
「うん、考えるだけでワクワクするもの!」
「マリ様が幸せそうで何よりです」
早く春にならないかな、と外を見ると雪がどんどん降り積もってきた。今日はとにかく凍えるほどに寒いのだ。春にはまだ遠い。寒いから起きたくなかった、という理由で寝坊したのもある
「春よ早く来い…」
と願わずにはいられなかったのだった




