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悪魔の召喚

家に帰ってきて、早速悪魔を召喚する準備をする。魔法陣の真ん中に立ち、自身の髪の毛と血を捧げ召喚式を唱える


「奈落の底に落ちたものよ、闇の中に消えしものよ、我が汝に翼を与えるものなり、汝が我に力を与えよ」


紫色に光る魔法陣。光が強くなり辺り一面光で満ちた。すると魔法陣の外に人影が映った


「我が汝に力を与えよう、召喚者よ。我の名はアバドン、全てを滅ぼす者なり」


光が収まるとそこに立っていたのは、黒い短髪を後ろに上げ、紫の目をした高身長の男だった。


「どうだ、初召喚にしては上出来だろ?召喚者さん?」


アバドンは得意げに眉を上げる


「そうだね。私の名前はマリ。来てくれてありがとう、よろしくねアバドン」


「おお、あんたがマリか。サタンに歯向かうもの、そして倒すもの。面白い、俺様もあんたに協力するよ」


握手をし、これで召喚と使い魔契約が完了した


「アバドン、あと2人召喚したいんだけど…」


「よぉ、ストラス。お前もマリに呼ばれてたんだな」


マリの事はそっちのけでマチに話しかけてる。いいや、召喚してしまおう。また同じ方法で召喚式を唱え、光の中から出てきたのは…


「僕が君に力を与えよう、召喚者さん。僕の名前はパイモン。知恵を与えるもの…」


どう見ても顔が女の子にしか見えない。水色の髪にピンクの瞳。だけど体つきは男。なのにフリフリの服を着ている。


「初めまして、私はマリ。来てくれてありがとう、よろしくねパイモン」


「え、あなたがマリさんなの?悪魔の中では有名だよ~!いい召喚者さんの所に来ちゃった!やったー!」


飛んだり跳ねたりして喜ぶパイモン


「あと一人召喚したいんだ」


「そっか~、僕見てるね」


また同じ方法で召喚する。光の中から出てきた人は…


「オレが力を与えてやる、召喚者よ。オレの名はマルバス。疫病をもたらす者…」


ライオンのように逆だった金髪に黒目の大男


「私はマリ、来てくれてありがとうね。よろしく、マルバス」


「そうか、それは喜ばしいことだ…おや、パイモンにアバドンとストラスまで…。君はすごいな」


全員と使い魔契約を結び、ふぅ…と、一息つくマリ。これで今日の分の召喚は終わった。


「皆、来てくれてありがとう。お礼に今日の夜ご飯は豪華な物にするよ」


「ご主人のご飯は世界でいちばん美味いんだ。食べて見ればわかる」


「えー!楽しみっ!」


「わぁぁ…悪魔がいっぱい…」


震え上がり涙を流すジェイドと圧倒されるダリア。まさか本当に召喚に応じるなんて…


「2人とも、心配しなくていいよ。使い魔は召喚者の命令に逆らえないから…大丈夫大丈夫」


2人を慰めるように頭を撫でるマリ。さて、今日の夜ご飯はどんなに豪華なものだろうか


テーブルに並ぶのはブルーディアの海賊風骨付き肉にモンテナ牛のビーフシチュー、月光樹の花の蜜パンにキングクラブの身、そしてホールケーキ


「どれ、俺様の口に会うか確かめねばな!」


「わぁぁ!美味しそうだね!」


「オレ達余程歓迎されてるなぁ」


アバドン、パイモン、マルバスの歓迎会だ。盛大に祝おう!


「さぁ、召し上がれ」


「いただきます!」


「まず俺様は骨付き肉から!ううん、俺様の口に合うなぁ!柔らかくてジューシーな肉!このボリュームたまんねぇ!」


「僕はビーフシチュー!うわぁ、お肉がホロホロで美味しい~!頬がとろけ落ちそうっ」


「オレはキングクラブを。なんて濃厚な味なんだ!ぎっしり身が詰まってて美味だな!」


「ご主人の飯はどれも美味しいと言っただろう」


「うう、肩身が狭いです…」


「慣れないと…ご主人様が選んだのだから…」


ジェイドとダリアはやけにかしこまっている。使い魔たちはお互いに、これが美味い!あれが美味いと言い合っている


「マリよ、俺様は酒を所望する!」


「はいはい、わかったよ。飲み過ぎには注意してね」


マリは赤ワインを持ってきた。使い魔たちは酒が好きなのだろう


「骨付き肉にワインは合うなぁ!」


「こんなに美味しいもの、僕初めて食べたよ」


「オレもだ。どれもワインに合う」


「そうだろう、ご主人はすごいんだぞ!」


ワイワイガヤガヤと楽しそうだ


「うん、今日も美味しくできた。みんなに喜んでもらって何よりだよ」


「本当に美味だ、魔界にはこんなに美味いものはないからなぁ」


「そうなの?」


「そうなんだよう、魔界ってせいぜい果物と味気ないパンぐらいしかないの」


それはいくらなんでも可哀想だと思ったマリ。美味しい料理を振舞ってみんなを喜ばせてあげよう


「メインディッシュのホールケーキだよ」


「俺様はあまり甘いのは得意ではないが……ん!これはなんだ!美味い、美味すぎる!」


「美味しーい!僕甘いもの大好きなんだ!」


「この世界にはこんなに美味いものがあるのか!」


「いいや、ご主人が作るから美味いんだ」


魔界にはなかったものを存分に楽しむ使い魔たち


「マリよ、俺様をこんなに満足させるとは。魔法だけでなく、料理まで素晴らしい腕前だ」


「マリさん、ありがとう!毎日こんなに美味しい料理が食べられると思うと、ワクワクが止まらないよっ」


「マリ、ありがとうな」


「いいえ、どういたしまして」


料理を食べた後はみんなで片付ける。3人の寝る部屋は2階だ


「みんな仲良くしようね、ほらジェイドとダリアも黙ってないで…大丈夫だからね、使い魔は怖くないよ」


「うう…そうは言っても…」


「悪魔ですし…」


「大丈夫だ、俺様達は主人には逆らえんし、逆らおうとは思わん。安心しろ、お前達にも手を出すことは絶対に無いと誓う」


「仲良くしよう、ねっ!」


「オレも見た目は怖いかもしれんが…大丈夫だぞ」


とても優しい使い魔たちだ


「よ、よろしくお願いします…」


「私からも」


「あぁ、よろしくな」


固く結んだ握手。決して解けることはない







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