キングクラブ
ダリアは晩御飯のことを考えていた。
(そう言えば…ヒイズル国の海で狩ったキングクラブがあったな。それを使って暖かいものでも…)
徐々に日は落ちていく。日が落ちると共に粉雪が降ってきた。こんな日は暖かい食べ物がちょうどいい
「ご主人様、台所お借りしますね」
ダリアは調理を始めた。白菜に豆腐、キノコに長ネギ
を大きな鍋に入れて、味は醤油ベースにする。鍋がグツグツと音を立てる。そこにキングクラブの身を投入するとあっという間に完成した
「皆さん、キングクラブの醤油鍋です。召し上がってください」
ぷりっぷりのキングクラブの身が食欲をそそる
「いただきます!」
「…カニを食うのは初めてだ」
「私もです」
「え、すごく美味しいよ?」
と、マリが食べて見せた。
「ん!旨みが凝縮されててすごく美味しい!これぞカニだね。ほら、2人も食べてみなよ。騙されたと思ってさ」
「分かった。もぐもぐ…うん、美味い…!これは美味いな。身がほどける」
「もぐ…カニってこんなに美味しいのですね!身が詰まってて美味しいです」
カニの味は1度食べると病みつきになってしまう。何かの魔法にかかったみたいに。
「鍋食べるの、ほんとに何百年ぶりだろう。こんなに美味しかったっけ」
「うん、スープにカニの旨みが溶け出てる」
「ご主人様、私もいただきますね」
「いいよ」
「いただきます。んん!カニはやっぱり美味しいですね!皆さん、沢山取ってきたのでまだまだありますから…どんどん食べてください!」
ある程度具材を食べたらそこにカニ味噌とご飯を投入した。
「うわ、絶対美味しいじゃん!」
「ん!これも美味いな、旨みがさらに強くなってる」
「鍋がクリーミーで米と合いますね!」
「美味しいよダリア!」
「もぐもぐ、それは何よりです」
みんなが楽しそうに鍋を囲んでいる光景にダリアは微笑んだ。食べ終わった後はみんなで今日はこうだったね、とか話しながら片付けた
(いつまでもこんな日々が続きますように…)
みんながそう願った
夜の闇が深まってくる。そろそろ明日に備えて寝る時間だ。
「明日はギルドへ行って魔法薬の買取をしてもらう予定だし、もう寝ようか」
4人仲良く歯を磨いて、おやすみなさい。良い夢を。
~
次の日の朝、ご飯に漬物、焼き魚に味噌汁。和食がダリアの手によって振る舞われた。いつもパンで済ませていたから、たまには和食もいい…と思うマリなのだった




