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あの子からの手紙

郵便受けにカコンッと何かが入る音がした。開けてみると、そこには一通の手紙が入っていた。


「ご主人、手紙が届いてるぞ」


「ありがとう。手紙なんて久しぶりだな…」


開けてみると


~ご主人様へ

お久しぶりでございます。ダリアです。此度の成果をお伝えします。現在、一点攻撃魔法の習得が終わりました。準備が出来次第そちらにお戻りする予定です。ダリアが居ない間、寂しくなかったですか?寂しいですよね?ご主人様の元へいち早く戻れるように頑張ります!

ダリアより~


「ダリアか、そろそろ帰ってくるみたい。5年振りに会えるね」


なぜか険しい顔をするマチとジェイド


「ライバルが」「増えますね」


「まぁ、気長に待つとしよう」


そもそもダリアとは、狼の獣人族で今年16歳の娘。幻樹の森で魔物に襲われ、衰弱し切っていたところをマリが助けた。そしたら物凄い懐いてそのままマリ専属のメイドになった。なぜマリがダリアに魔法を教えないのかと言うと、自分一人よりいろんな人の魔法の使い方を見て回った方が勉強になるから。だそうだ



もうすっかり日は暮れているが


「なんかお腹空かないね」


「そうだな、昼飯たらふく食ったから」


「こういう時って果物とかあっさりしたものだったら入るんですよね」


「そうだ、ザラキアでも食べよっか」


3人で果物をかじる。ザラキアは黄色い果物で水分たっぷり、甘くてそのまま丸かじりできるのだ


「もぐもぐ……熟してて美味しいね」


「甘い!」


「トロトロですね」


マチの大好物だ。ザラキアを食べすぎて腹痛を起こすのがセットだ。


「ご、ご主人…手を握ってくれ…」


ベッドに丸まって横になり、真っ青な顔をしてダラダラと冷や汗をかいているマチ


「もう、いつもこうなるんだから…食べすぎだよ。ほら痛み止め」


真っ黒な魔法薬。強力な痛み止めで瞬時に効く


「大丈夫そう?飲める?」


「う、ん」


マチがゆっくりと起き上がり、とても1人では飲めなさそうなのでマリが飲ませる


「ほら、大丈夫だからね」


「す、まないご主人…はぁ…」


飲んだ。あっという間に腹痛が治まっていく


「は、治ってきた」


「よかったよかった」


言われても繰り返すのだから、まるで小さな子供のようだ。薬が完全に効いて、全力で謝ってくるマチ


「本当にすまなかった、申し訳ない、ごめんなさい」


「うん、わかったよ。大丈夫」


本当にそういう所は子供っぽいとマリも半笑いだ。ジェイドは「自業自得です!マリ様にとんだご苦労を!」と、なぜか不機嫌だった




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