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第3話 みいつけた!

美紀(わたし)は小さい頃から真紀のものを欲しがった。

最初は美紀(わたし)の方が真紀より可愛いんだからそれが当たり前だと思ってた。

でもある時、そうじゃないって気がついた。


幼稚園でも小学校でも中学校でも美紀(わたし)が真紀と一緒にいると、男の子が寄ってくるけど必ずと言っていいくらい先に声をかけられるのは真紀の方だった。

同じ顔、同じ髪型、同じ服装をしているのに。

なんで、私に声をかけてくれないの。お父さんだって区別つかないことの方が多いんだよ。


「えー、だって真紀ちゃんの方が可愛いんだもん。」


「美紀ちゃんも可愛いけど、真紀ちゃんの方が好きかな。」


お友達は美紀(わたし)と真紀を間違える子はほとんどいなかった。

お母さんに至っては後ろから「だ~れだ」しても間違いなく美紀(わたし)と真紀を言い当てる。美紀(わたし)が声を出して、真紀が目隠ししても、だ。

その上で、誰も真紀より美紀(わたし)を必要としてくれない。

だけど、別にそれが悲しかったわけじゃない。

何故なら、美紀(わたし)も真紀が好きだったから。


美紀(わたし)は真紀にもっと自分を見てほしかった。自分だけを見てほしかった。

真紀がおもちゃや他のことに夢中になっているのが嫌だった。

美紀(わたし)は真紀に相手をしてほしくて、それらを奪っていたのだ。

真紀を好きになる子はもっと嫌だった。

美紀(わたし)から真紀を取っちゃダメ。美紀(わたし)が真紀の代わりにいろいろしてあげるからそれで我慢してね。

美紀(わたし)は好きでもない男に処女をあげちゃったわ。

だって、こんな男に真紀が処女を奪われるのが嫌だったんだもん。

それからもずっと真紀に近づく男は美紀(わたし)のカラダの虜にしちゃったわ。

所詮、男なんて女のカラダが目当てなんだから、真紀じゃなくたって全然構わないのよ。

あ、でも一人執念深いのがいたわね。

さんざん、美紀(わたし)の絶技でイカせまくってあげたのに、それでも真紀に手を出そうとしたのが。

美紀(わたし)は処女を散らす寸前の真紀の危機に乗り込んで、そいつのしょうもない肉棒を捻り上げて言ってやったわ。


美紀(わたし)専用でしょ。ダメじゃない、挿入するとこ間違えちゃ。」


真紀の目の前でそいつの昂ったものを口に咥えてあっという間に果てさせると、真紀も続きをする気は完全に失せたみたいでその男とは即日別れたわね。めでたしめでたし。


真紀の全部は美紀(わたし)のもの。

誰にも渡さないわ。

でもこの気持ちを打ち明けることなんてできないわ。

真紀に拒絶されたら、その先を生きていける気がしないもの。

美紀(わたし)は真紀にどれだけ嫌われたって恨まれたって構わないって思ってる。

実際に、これまでにいっぱい不興を買っている自覚はあるわ。

そんなの寧ろご褒美ぐらいに思ってるけど、美紀(わたし)の気持ちを拒まれることだけは絶対に嫌よ。

死んでもそれだけは絶対に、絶対にどうしたって嫌なんだから。

本当にそんなことになったら、美紀(わたし)は真紀を殺して自分も死ぬわ。


大学も卒業が見えてくるとちょっと先行きが不安になってきたわ。

これまでは真紀にどれだけ嫌がられようと同じ学校にさえ通ってしまえばこっちのものだったけど、さすがに就職して職場となるといろいろ好き勝手にはできないもの。

いいこと思いついたわ。

お父さんの病院で真紀が働くようになればいいのよ。

そうすれば家を出て一人暮らしをすることもないし、美紀(わたし)は就職に失敗したことにして家事手伝いってなれば、自由もきくし最高じゃない。

ふふっ、美紀(わたし)ってば天才ね。

祖父と父にちょっと頼めば、真紀の一人や二人、余裕で雇ってくれるわよ。

なんてったって真紀はとっても可愛いうえに、優秀だもの。

それに私の望みを叶えてくれる白馬の王子様も見つかるかもしれないし。

一石一鳥だわ。あれ?一朝二夕だったかしら。


見つけたわ。

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