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気丈に

作者: 歌川 詩季

 弱音を口にするのは好きではないです。

 気楽に吐けることばではないけれど

 気丈に口にしてみる


 敷きつめた失望と

 張りつめた絶望のうえに

 薄く希望をつもらせてやれたなら

 ぼくは歩いてゆけるから


 持ちあわせた心配は

 貼りあわせた不安の厚みさ

 淡く安心を(とも)してやれたなら

 ぼくは歩いてゆけるから


 言い聞かせるでもなく

 言い含めてやるんだ

 言い返されることがなけりゃ

 言い負かされることだってない


 気楽に吐けることばではないからさ

 気丈に口にしてやるんだ


 (こぼ)れだした弱音は

 (さら)けだした本音の(しずく)

 かさぶたの強がりで(ふさ)げるうちは

 ぼくは歩いてゆけるから

 冗談めかしてなら、いいですけれど。

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【インスピ元】
真夜中
月蜜慈雨 先生
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