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FLOWERS!! -小説家になりたかった俺と、いつか小説家になる少女の物語-

作者:和泉龍一郎

無職で引きこもりの三嶋夏樹(みしま・なつき)は母親と喧嘩し、夏の日ざかりのなかをぶらついていた。そして初恋の相手だった小田桐花江(おだぎり・はなえ)と再会する。

自分がまだ何者でもないのに対し、彼女は結婚し、子どもを産み、母親になっていた。三嶋はつい見栄を張り、彼女に「小説家になった」と嘘をついてしまう。

そんな彼に熱い視線を向けるのは、花江の娘・花(はな)だった──。

三嶋は花江と花、二人と交流を持ち、やがて花が書いた小説を読むことになる。
しかし花が書いた小説は極点の才能を感じさせはしたが、それは小説と言うにはあまりにも残虐な、真っ黒な妄想を書き連ねただけのものだった。

彼もかつては小説を書いていた。だがいつしか書けなくなり、現実の前に屈してしまった。
彼はもう小説を書くことに、辛さしか感じていなかった。

そして三嶋は、花の世界を知る。
学校でのいじめ、家庭内の不和、頼れる人間の不在──。
少女には、この世界のどこにも居場所がなかった。

嘘を見抜かれて何もかもを失った三嶋は、自分の人生を賭け、いつか小説家になる少女にこの世界の生き方を教えてあげようと、彼女をさらいに行く。
少女がその差し出された手を握ったとき、二人の『小説を書くこと』を巡る旅が始まった。
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