表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄された悪役令嬢、日本へ嫁ぐ  作者: Crosis


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

164/197

紙幣

今日は朝早くから安奈さんとしおりんさんで出かける事になったのだが、準備が必要との事でいつもより二時間程早く起き、待ち合わせの玄関まで向かう。


「とりあえずは動きやすい衣服の確保ね。道具は私のを貸してあげますね」

「あ、ありがとうございます。しかしながら、大変申し訳ないのですけれどもわたくしこの国の硬貨を持っておりませんわ……」

「あ、それなら大丈夫大丈夫っ!!旦那様から軍資金はたんまりとふんだくって、ではなくて貰って来てるからっ!!愛しい奥方様の為なんだから軍資金の一つや二つせしめる、じゃなくて頂く事なんて余裕ですよっ!なのでお金の心配はいりませんよっ、奥方様っ!」


そしてしおりんが用意した馬無し馬車へと乗り込み最初の目的地へと向かうのだが、まずはわたくしの服を買いに行くとの事。


新品の服は寸法を測ったりなんだりと仕立てなければならない為買いに行って直ぐに服が手元に来るものでは無い為恐らくは古着やなのだろうが、問題はそこではないし、今更新品が良いだとか中古は嫌だとか言える立場でもない事くらいは理解している。


一番の問題はわたくしは硬貨を、銅貨すら持っていないという事である。


これではパン一個すら買えやしない。


服なんて尚更である。


その事を伝えるのだが杏奈さんが今日の為に旦那様から軍資金を頂いてきたと、まるで悪代官の様な表情で言うではないか。


「む、無理やり奪ったんじゃないですわよねっ!?」

「大丈夫大丈夫。本当に嫌ならば雇用主という立場だけでも旦那様の方が上なんだから一銭も出さないでしょうしっと、ひいふうみい………おぉお……旦那様の愛が重いっ!!じゅ、じゅじゅじゅじゅじゅ、十万ってっ!?」


一応杏奈さんへ無理やり奪っていないか確認すると、無理やり奪った訳ではないと聞き一安心する。


そして安奈さんは封筒に入った、人の絵が描かれた紙を数えていく。


「その紙は何ですの?」

「あぁ、これはここ日本で使うお金ですよっ!!紙幣ですっ!!」

「その紙が、お金ですの?硬貨などは無いのですの?」

「硬貨もありますよー。因みに紙の方が価値が高くてですね、この紙一枚で金貨一枚ですよ」

「なっ!?きっ!?金貨一枚っ!?その紙がですのっ!?なんと面妖な」


紙も一応高級品ではあるものの、それでも金貨一枚よりかは価値が無い上に、紙だと破れてしまったり水に濡れてしまったり燃えて無くなってしまったりするではないか。


その紙で出来た物が硬貨よりも価値があるだなんて………ははーん、そういう事ですわねっ!!


「分かりましたわ杏奈っ!!わたくしはそんな簡単な嘘に引っかかったり致しませんわよっ!!これでも妃教育を受けて来た身ですものっ!!いくら日本の事が分からないわたくしと言えどもそれくらいの分別は出来ましてよっ!!」

誤字脱字報告ありがとうございますッ!

ブックマークありがとうございますッ!

評価ありがとうございますッ!


(*'▽')


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ