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婚約破棄された悪役令嬢、日本へ嫁ぐ  作者: Crosis


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142/197

今から楽しみでもある

今日の着物は『ふじ』という花でデザインされた着物で上から紺色、淡い紫、そして白のグラデーションの背景に『ふじ』の花が描かれた物である。


『さくら』は『さくら』で美しいのだが『ふじ』にもまた『さくら』と違った美しさがあり、わたくしのお気に入りとなった。


このままでは毎日お気に入りの着物が増えて行きそうだな、と思うがそれはそれで良い事なので毎日朝起きるのが今から楽しみでもある。


そしてマチルダとナターシャと共にお化粧や、髪の毛のセットをしていくのだが、お肌にしろ髪の毛にしろ、ここシノミヤ家へと嫁ぐ前から比べて、目で見て分かる程に劇的に艶や張が出て来ているのが分かる。


この美容液や乳液や化粧水、シャンプーにリンスにトリートメント等々、正に世の女性全てが喉から手が出る程欲しいと思う程の劇的な効果であり、わたくし自身ビックリすると共に、やはり二人のご友人にも教えて差し上げたいと思ってしまう。


その為にもまずは今までの事について謝罪をした上で以前の様に三人でお食事会をしようという内容のお手紙を送らなければならない。


そしてそのお手紙へここ『にほん』でのお土産を同封したいと思っているのだが何をお土産として送れば良いのか迷ってしまっている段階である。


大きすぎてはお手紙を入れる封筒に入らないですし、比較的小さく、できれば平べったい物でかつ『にほん』的なものであり、貰って喜ばれる物は何だろうか?と悩みながら支度を終えたわたくしは朝食を食べにダイニングへと向かう。


「おはようございます、旦那様、そして使用人の皆様」


ダイニングには既に旦那様と、数名の使用人の方達が席についており、各々談笑したり板状の『たぶれっと』なる物や『すまーとほん』なる物を見入っていたりしている姿が視界に移る。


「ああ、おはよう」

「「「おはようございますっ!!」」」

「旦那様、低血圧なのは分かりますがもっと愛想良く挨拶しないと奥方様に逃げられちゃいますよっ!!」

「大丈夫ですっ、大丈夫ですわっ!!」


旦那様、次いで使用人達が挨拶を返してくれ、ルルゥが旦那様へ不愛想だと指摘し始めるので慌てて「大丈夫」だと告げ、止める。


そしてわたくしは少し遅れてやってきた、寝ぐせでボサボサ髪のララと一緒に『すまーとほん』という板に映し出された『にほん』にいる生き物の赤ちゃんの映像を観ながら時間を潰す。


こんな小さな板に映像魔術の術式を組み込む技術の高さに驚きつつも、映し出されている子犬にくぎ付けである。


あぁ、なんと可愛くて愛くるしい生き物なのでしょうか。

誤字脱字報告ありがとうございますッ!

ブックマークありがとうございますッ!

評価ありがとうございますっ!


(*'▽')

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