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婚約破棄された悪役令嬢、日本へ嫁ぐ  作者: Crosis


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果汁ジュースで我慢

そして王国側とにほん側の使用人達が旦那様の『かんぱい』という音頭と共に一斉に『かんぱい』と言った後、周りにいる人達で飲み物の入ったグラス(主に酒類)をキンカンコンと当てて行き、グラスの当て合いが終わった後皆一斉に飲み始め、そして食事を始める。


「奥方様ぁー私と乾杯しましょっ!乾杯っ!こう、乾杯って言いながら自分が持っているグラスを当て合うんですよーっ!飲酒時の挨拶の様なものですっ!」

「わ、分かりましたわっ。か、かんぱいっ」

「はい、かんぱーーーいっ!!」


そしてその光景を眺めていたわたくしにルルゥが近づいてくると、わたくしと『かんぱい』をしようと言ってくるではないか。


この『かんぱい』であるのだが王国でも同じような光景は見られ、掛け声こそ違えどどこの国も同じなのだなと不思議な気分である。


そしてわたくしは『にほん』で収穫された『りんご』という果実から絞り出した果汁のジュースが入ったグラスを「かんぱい」と言いながらルルゥとグラスを合わせ、ガラス通しがぶつかり合う高い音が響き渡る。


そのあとはルルゥに続けとばかりに両国の使用人たちが自己紹介及び旦那様との結婚を祝福の言葉を述べた後、一人一人『かんぱい』をしていく。


人数こそ多い者の簡単な自己紹介に簡単な祝福の言葉を述べた後グラスを合わせるだけなので思っている程時間はかからず、十分程で済んだ。


一応ほかにもまだ並んでいる人がいない事を確認した後、わたくしはグラスに入った果実ジュースを口に含む。


欲を言えばワインがよかったのだが、どうやらここ『にほん』では年齢が二十歳を越えなければアルコール類は飲酒できないと法律で定められているらしく泣く泣くワインは諦め、ここは果汁ジュースで我慢である。


因みにこの『りんご』という果実なのだが、果汁の匂いからしてわたくしの知っている果実であると思うのだが、すっぱくてそのままジュースにはできないのでは?と思う。


しかしながらこのジュースは入れてくれた使用人の説明によると果汁のみであり、砂糖なども一切入れていないとの事。


基本的に王国では焼き菓しやジャムにするのだがそのどちらも砂糖を使用しており、さらに幼いころに一度だけ生で食べた事があるのだが渋みと酸味が強かった事を思い出す。


そんな事を思いつつも意を決して黄金色に輝くジュースを口に含んでみると、どうだ。


確かに幼い時に感じた酸味と渋みは感じられるのだがそれよりも圧倒的に甘さが際立っているではないか。

一応、王国のリンゴも品種改良はされているのですが【原種のリンゴよりかは食べやすい】程度です(*'▽')


因みに原種に近いニュートンのリンゴは【渋みしか無く食べられたものではない】【まずいカスが口の中で残る】【砂のような食感】と言われているみたいですが、逆に気になりますね(*'▽')

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