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レベル800万越えの35歳童貞と娼婦の恋  作者: アホになろう
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金貨1000枚より大切なもの

 俺は冒険者ギルドの職員を目の前に緊張していた。


 カウンターで素晴らしい笑顔で挨拶をしてくれる職員。


 現在、冒険者ギルドで唯一の知り合いであるニーニャは大切な話し合いをしているので対応できないという。代わりにメロという童顔ロリ巨乳ちゃんが俺の相手をしてくれているのだが、どうにもこの子は自分の体に自信があるのか大きく胸が開いた服を着ている。


 いやね、俺はこういう時にどこを見ればいいか分からないんだよ。


 巨乳ちゃんは座っている。


 俺はカウンター前で立って見下ろす様になるから意識しなくても視界に入ってしまう。


 童貞の俺には刺激が強すぎる。


 もう一度言う。俺はカウンターの前でそびえ立っている。



「こんにちは、クレスさん!」

「なぜ俺の名前を?」

「そりゃあもう、有名人じゃないですか。無限収納魔法のクレスって冒険者ギルドでもパーティを組みたいと依頼が来ているんですよ」



 俺は初耳だった。収納魔法がそこまでレア魔法だったのか。


 ただ、俺が今、意識しているのはそびえ立っているのを気づかれないようにすることだ。


 触るとバレるしどうしよう。



「それで、どのようなご用件でしょうか。お伺いいたします」

「あ、えっと……これを」

「はい、書状ですね……って、これは王家の印……」



 メロという女性職員は書状を手に取るとプルプルと震え始める。


 おかげで胸もプルプルと……お願いします。勘弁してください。見せつけないで!



「あの報酬なのですが、全部ニーニャさんとナーテさんに渡してほしいんです」


 

 正直、今回の報酬がナーテさんを解放できるならそれでよかったので王家がどうのこうのはどうでも良かった。



「え?全部ですか、一体クレスさんは彼女達とはどういう関係なのでしょうか?」



 まだ、プルプルとするおっぱいが俺の股間を刺激しやがる。―――メロという職員には失礼だが目を合わせないようにしよう。


 するとカウンターの上にありが一匹行進していたので、それを目で追った。



「まさかクレスさんは二人とお知り合いで?」

「……」



 俺は無心になるべくアリを追っていた。すると隣のカウンター窓口にいる女冒険者の腕に廃上がっているのを確認する。


 隣の女冒険者はシーフやスカウトという職だろうか?とても動きやすい服装だった。


 そんな彼女の腕をグイグイと登っていくアリ!



「……わかりました。クレスさんはふ、ふ、二人を……手籠めにする気ですね!」



 メロは何かしゃべっているようだが俺にはアリの行く末が気になって仕方ない。そう、なんとアリは女冒険者の……胸の谷間で姿を消したのだ。


 あのアリは狙ってそこへ行ったのだろうか?羨ましいぞ、アリ!


 アリの進行を許したからだろうか、隣のカウンターにいる女冒険者は「あっ」と少し艶のある声を小さく出す


 ああ、ダメだ。どうしよう、もう抑えが効かない。


 俺のそびえ立つものは更にヒートアップしてしまう。体はくの字に曲がり頭が上がらない状態だ。


 頼む。誰か、助けてくれ。



「やっぱりそうなんですね!……冗談で言ったつもりなのに……クレスさん不潔です!」

「……え?」



 さっきからこのメロと女性は何を言っているのだろうか?さっぱり聞いていなかった。


 それよりも俺はこの事態を治めて冒険者ギルドを出るのが最優先事項だ。



「クレスさんの気持ちは分かりました。もう一度確認します。金貨はナーテとニーニャさんで良いですね?」

「全額渡してくれ」

「はい……でも、本当に……彼女達は私も友人です。優しくしてあげて下さい!」

「は?」

「いえ、こちらの話です。金貨はすべて渡しておきます。では、譲渡する場合はこちらの手続きが必要になりますので―――」



 俺は一応規則だと言われて面倒くさい沢山の書類にサインをした。


 書類に時間が掛かったおかげで下半身は平常心を取り戻してくれたのでそのまま冒険者ギルドを後にした。






「よしこれでナーテさんも自由だ!」



 俺は満足してクーク村へと足を運ぶ。到着早々、村長のスイデンさんを訪ねる。


 スイデンさんは割烹着のような真っ白の服装に返り血がたくさんついた格好で出迎えてくれる。


 一体、この人は何をしてるんだろうか……ちょっと怖くなってきた。



「おや、早かったね」

「ええ、約束の日まで時間が空いてるんですよ。こちらに厄介になってもいいですかね?」

「もちろん、構わないさ。ちょっと待ってなよ」




 俺は使っていない民家でもあれば借りようと思ったが、スイデンさんに言われて村長の家で厄介になることにした。


 村長はほとんど工房で寝泊まりしているらしくこの家は現在、サンドリアちゃんが一人で生活しているから話し相手がいるほうが助かるという。


 


「あのスイデンさん。サンドリアちゃんも年頃の娘さんですから俺が一緒はその」

「なあに、あんたならサンドリアに手を出しても構わないよ。この子は最高の嫁になるから貰っておくれよ」




 スイデンさん。俺に犯罪者になれというのですか?娘ほど年が離れているというのに……



「まあ、冗談はさておき。頼んだよ。サンドリア一人だと心配でね」

「はぁ、わかりました。何事もなく普通に厄介になりますよ」

「なんだい、男のくせに据え膳食わぬとは情けないね」




 なんだかんだと言いながらも絶対にうちに泊まれというスイデンさん。


 この人、基本的に面倒見いいよな。



 俺はスイデンさんの厚意に甘えて約束の日まで寝泊まりさせてもらうことにした。


 村長宅にはサンドリアちゃんがいることをすっかりと忘れており俺は勝手に入ってしまう。


 そこで目撃してしまったのがサンドリアちゃんの寝顔だった。


 もう昼だというのにまだ寝ていたみたいで寝起きのサンドリアちゃんと顔を合わせる。


 綺麗な金髪が爆発状態で口元には涎の後もあるサンドリアちゃん。



「え、え、えええええ。ク、ク、クレスさん?どうしてここに?」

「ちょっとスイデンさんの厚意に甘えてここに泊めてもらうことになったんだ」

「え、一緒に?……ああ、寝ぐせが~いや、見ないでください」

「うん、大丈夫。見てないよ~」



 俺はわざとらしく目線を逸らしてリビングへと向かう。 


 ただ、サンドリアちゃんの慌てふためく姿が愛らしいと思ってしまう。


 自分の部屋へ飛んで行くサンドリアちゃんは物凄い勢いで身支度をする。ドンガラガッシャンと大きな音を立てながら……





 

 俺はリビングでお茶をすすりほっと一息ついていた。


 しばらくすると、サンドリアちゃんの支度が終わったのか自室から出てくるサンドリアちゃん。


 しかし、その姿は先ほどの寝起きからは想像もできないほど大人びた雰囲気を醸し出していた。


 あれ、サンドリアちゃんってこんな感じだっけ?……ああ、化粧をしてるのか!


 俺を客人としておもてなすつもりなんだろう、サンドリアちゃんって真面目だな。



「えっと、俺はスイデンさんの部屋で寝泊まりさせてもらうから数日ほどですが、よろしくね」

「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします」

「俺は何かすることあるかい?せっかく泊めてもらうのに」

「いえ、ほとんど私一人で大丈夫ですから、ゆっくりとしていてください」



 本当にこんないい子が……まあ、サキュバスクイーンがいなくなればサンドリアちゃんも普通の恋をして幸せになれるんだろうな。


 ただ、俺にはサンドリアちゃんからサキュバスクイーンを追い出す方法なんて分からないし、何か手助けをしてあげたいものだ。


 俺が出来ることなんてサキュバスクイーンが現れたら一晩中抑え込むことぐらいだからなぁ。


 

「あの……この間は本当にありがとうございました」

「いやいや、俺の方こそあんなことしかできずにごめんね」

「そんな。クレスさんは、いやクレス様はサキュバスクイーンにたった一人で対応してくださいました」

「まあ、そうだけど、それだけだよ」

「すごい事なんです。以前の発症時には……死人も出ているんです、ですから!」

「そうなんだ」

「……はい」



 そうか、それは彼女の心も苦しくなるよな。


 出会ったときよりも今の方が表情は明るい。これが本来のサンドリアちゃんなんだろうか?


 多分、月の重なる夜が近づいていることであまり眠れなかったのだろう。


 それがあれだけ寝ぐせが付くほどぐっすりと寝れているわけだ。よかったよかった。 

 


「それにクレス様は更に私の体質を改善できるようにと命を顧みず薬の素材を取ってきてくれたと聞いてます」

「え、誰に?」

「スイデンです。なんでも不死鳥の羽を持ち帰るなんて英雄クラスの方でも命がけと聞いています。それを私なんかのために」

「そうなんだ、あの羽でサンドリアちゃんの体質が治るんだね」

「はい、これもクレス様のおかげです」

「んーその、クレス様ってやめてもらえないかな?」

「申し訳ございません」

「あ、いや、なんかサンドリアちゃんさっきから様子が変だよ」

「……」



 なんだろう、とても疎外感を感じる。おじちゃん凹んじゃうよ、サンドリアちゃん。


 もしかして、俺は軽蔑されているのだろうか?一晩中抱き付いていたんだよな。……処女に。


 でも、頑張って何もしなかったんだよ、本当だよ!ってあの時のサンドリアちゃんは理性があったのかな?



「あのね、もしかして俺……迷惑かな?」

「ち、違います!そうじゃなくて、わたし……恩返しがしたくて」

「大丈夫だよ、これでもお金は貰っているからね。恩返しならスイデンさんにしなくちゃ」

「もちろんスイデンにも褒美は……お礼はします。ですが、クレス様にも!」

「頼むから、様はやめてもらえないかな?」

「……はい」


 

 なんかとても落ち込んでいるぞ……どうしよう、そんなに俺のこと様付で呼んでもいいことないよ、サンドリアちゃん。



「クレスさんか、なんだったら呼び捨てでもいいよ」

「呼び捨てでもいいのですか?」

「ああ、サンドリアちゃんなら構わないさ」

「わかりました……ク、クレス」

「なんだい?」

「あ、あの、わたしも良かったらサンと呼んでください」

「いいのかい?」

「もちろんです!」

「わかった。それじゃ、サン数日ほどお世話になるよ」

「仕方ありません。わかったわ、クレス」




 なんだろうか?恋人同士というより更に親子っぽくなってきた感じがする。


 ただ、しっかりとした娘のおかげで俺は不自由のない生活をクーク村で送ることが出来た。




 そして、村長のスイデンさんとの約束の日が来た。


 その日朝、俺は近所のヤーデさんという人のところへ調味料の塩を少しばかり分けてもらいに行っていた。


 しかし、村の出入り口付近に見慣れたマフラーをした冒険者が現れて俺に近寄ってくる。



「こんにちは、クレスさん」

「え、なんでナーテさんがここに?」

「はい、冒険者ギルドの依頼でクーク村へと来ました。それと……」

「それと?」

「あの、ありがとうございました」

「……受取出来ましたか?」

「本当によろしいのですか?金貨1000枚なんて大金を」

「ええ、孤児院の借金に当てて下さい」



 やっぱり面と向かってお礼を言われるのは正直こそばゆい感じだ。慣れないことをはするもんじゃないな。



「こんなことを聞いていいのか分かりませんが、どうしてそこまでしてくださるのですか?」

「そりゃあもちろん―――」

「やはり私を手籠めにするためですか?」

「はい……ってどうしてそうなるのですか?」

「冒険者ギルドの職員であるメロに聞きました。なんでも、そのニーニャと私を手籠めにするために金貨1000枚を差し出すって」

「ちょっと待ってください、そんなこと……あっ」



 そういえば、あのギルド職員は何かしゃべっていたな。


 あの時はおっぱいに反応する股間を抑え込むのに精一杯だったからな。



 というか、どうしよう。ナーテさん涙目だ。話題を変えなくちゃ……



「そ、そ、そういえば、どういった依頼なのですか?」

「この国の第三王女の護衛の任務です。他にもたくさんの冒険者の方が集まっていますよ」

「へーそうなんですね。それで王女様はどこに?」

「はい、この村にもういらっしゃるということを聞いているのですが」

「それにしても、すごい人数だな」



 

 なんとかなり大規模なのか結構な人数が村へ続々と集まっていた。これは30人近くいるのではないだろうか?


 にしてもこの国の姫様か……第一は召喚時にみたあの姫様だからな、まあ綺麗な人なんだろうな。 



「クレス~どこ~?」



 遠くからサンの呼ぶ声が聞こえる。って忘れてた……調味料を近所に分けてもらいに行って帰っている途中だった。


 

「サン~ここだよ~」

「もう、遅いですよ」

「ごめんよ、ちょっと紹介したい人が来ているんだ」

「?」

「こちらの美人はナーテさん、王都で冒険者をやっているんだよ。俺も世話になっている恩人だ」

「……そうなんだ」



 ん?ナーテさんどうしたの?そんな子羊のような目をして―――


 突然、ナーテさんは跪いてサンに挨拶をする。



「申し遅れました。私は冒険者をやっているナーテと申します、サンドリア姫」

「はい、よろしくお願いいたしますね。美人のナーテさん」



 なんだろう、二人はニコニコと笑顔で向かい合っている。どうやらすぐに仲良くなれるかなって、え?サンが姫様……マジっすか

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