人類の考え
話の終わりが見えないところに白衣を着た一人の女性が現れた。
「だったら実弾じゃない兵器を使えばいいんじゃない」
「お前は誰だ。今は会議中だぞ」
「話の見えない会議をして何が勝て無いだ。私に任せときなって。」
「あんた、名前は。」いままでずっと黙っていたクールチックな男が聞いた。
「私?私は『如月 捺姫』よ。以後お見知りおきを」
「あんたの言う実弾じゃない兵器ってなんだ」会議に参加しなかった無口な男がぐいぐいと話の中に入る。
「『光学兵器』よ。用はエネルギー兵器」自慢げな言い方に周りは表情を固くしたが驚く人はいなかった。
「だがその『光学兵器』はどうやって作る。そして弾はどうする。」
「型はもう出来ているんだけど使える人がいなくてさぁ~。なんせ核が頑固なAIだからなかなか難しいんだよ。」
話をサラリと流そうとしたが座っている順番に「え!?」という言葉が流れた。
「どういうことだ。なぜ核にAIを使う必要がある。」スーツが破けそうなピチピチのオッサンが驚きと共に怒りが混じった言葉ほ発した。
「どうしてって言われてもここにある資源だけじゃあ作ることが出来なかったから。機械解体したときにでたやつ使っただけだよ。」今度もサラリと流すように言ったが一人だけ返答が早かった。
「その件、俺に心当たりがある。」
「なになに使える人材?」興味が沸いたように食いつく捺姫に対してクールに答える。
「お前の研究室に今から2時間後に連れてくる」そういってクール男は出て行ってしまった。
「まぁともかく使える人材は使うに限る。今からどのくらいで戦闘に出せる?」
「早くて1、2週間はかかるかな~」気楽な口ぶりで目を反らせながら言う。
「ならばさっさと準備しろ時間は待ってはくれない」あいあいさ~という言葉を残し会議室を出て行った。
「まかせるしかないか」ため息をついたところでの一言。脱力感が部屋中に流れた。
即戦力としてもすぐ必要だけど使いこなせるかが心配だな~。でもあいつの言葉は信用できそうだな。
「一著やりますか。」気合ととも自分の研究室へと帰って行った。