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人類の戦争
零暦200年。人類は戦争と言う名の虐殺行為を始めていた。
機械というAI技術を搭載した無人の戦闘兵器が数多く存在した。
また、人類という知的な能力を持った兵器も数知れず。
人々は叫び、泣き、走り、そして死んでいった。
実弾という弾を使った銃を持った兵士が地平線から押し寄せてくる。
引き金を引くたびに用がなくなった薬莢が地面に音を立てて落ちる。
引けば引くほどその数が増えていく。1人打てば100発落ちる。100人打てば1万発落ちる。
1発ごとに1人の命が絶たれる。
武器を持たない人間が武器を持つ人間に打たれる。
まるで逃げる鹿を無慈悲に撃つように。
そして、国が一つ、又一つと滅びる。
人類の文明がまた一つ失われた。