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冒険者の集う場所

私はようやくこのレストランに入れるようになった。


この場所は、このゲームのオープニングにも出てきた場所である

この奥に行くと「やっぱりいるぜ!」


そこには、私と同じ冒険者が沢山いた。

NPCとは見た目があきらかに違う。

大きな斧や剣。輝く杖に分厚い本を持つもの姿がある。

中にはとげとげした鎧。下着姿ではないかと思えるくらいの身軽な女性までいた。


とりあえず空いてる席を探し座る事にする。

「不思議だ!?」

私はそう思った。このレストラン何処まで続いているのだろう。

私は空いている席を探すため、かなり歩いたと思うのだが一向にこのレストランの端がない。


だが端を探そうなんて気は起きなかった。

けっこう私は、こういう所はいい加減というか気になっても追い求めないタイプの人間である。


「 さてと! 」

私はそう一言掛けると目の前にあった機械を手にした。

両手で操作するのにはちょうど良さそうな機械には、メニューと書かれ、指を触れると項目の選択になるようだ


そうタッチパネルと言うべきか


「なるほど」

やはりここは冒険者の集う場所だ

今このレストランにいる冒険者のリストが一覧として表示する事ができた。


それぞれの職業やレベル、見た目と名前が表示されている。

ここで気になった冒険者をタッチすると、冒険者のコメントや挨拶が表示された。


かなりレベルの高い冒険者は、始めから選択出来る職業とは違うものになっている


パラディン、暗黒騎士、魔法剣士、忍者などが一例だろう。


「 ん!? 」

私は職業欄に、厨房の鬼と書かれた冒険者を発見した


いったい、いくつの職業があるのだろうか?

私はそう思い、冒険者の一覧を見て行く


その中の一人のコメント欄にその答えはあった

どうやら職業は無限大のようだ。

長く続けている者や、このゲームの名物的存在になると、このゲームの制作者及び管理人から変わった職業が貰えるようだ。


制作者や管理人はどうやら定期的にこのゲームの中をうろうろしているらしい。

見つけて仲良くなったり、一緒に冒険も出来るようだ

この時点で私の思った事はどんなスキルを使うんだろう。と言うことだ。

制作者だしきっと無敵のスキルだと私は思っている。


コメントを見ているだけでも、今の私には、想像も膨らみ楽しめるし、情報として入ってきそうだ。


冒険者の一覧の下には、友達リストなる選択肢があった。

どうやら旅をしているうちに、気の会う仲間と出会ったら登録しておくと良いらしい。

他の場所にいても、いつでもメッセージを送る事が可能になるみたいだ

また、現在このゲームをやっているかも表示されるみたいだ。

今の所私の友達リストは0人だ。


その下には拒否リスト

友達リストとは反対に、相手にメッセージも送れないし、ゲームをやっているかも確認できないようにする為のリストだ

これに登録されないように私は気をつけなくては行けない。


コメントから察するにこのゲームもマナーの悪い冒険者は沢山いそうだ

ナンパお断りや、嫌がらせに困っているとのコメントもあった。

ゲームだからって言っていい事や、悪い事はしっかり判断してほしいし、判断して行きたい。


そしてその下に

冒険に誘うと言う選択肢があった


これで誘いが成功するとパーティと呼ばれ一緒に旅をした状態になるらしい

戦闘に勝利すると、通常より沢山のポイントが貰えるというボーナスがある

またピンチと言う信号をだすと、パーティにメッセージが行き、助けにきてもらう事も可能だ。

また、パーティを組んでいる状態じゃないと、遭遇できないモンスターがいるようだ。

そのモンスターは特殊なアイテムや、装備を落としてくれる可能性がある。

ただこのモンスター強いとされる


そしてパーティは4人までとなっていた。


試しに何人かに今日の冒険を誘ってみる事にしたが、なかなか見つからない。


誘うを試してみても『既にパーティはいっぱいです』と表示されてしまう。

それに一向に誘われる気配もない


まぁ、レベルも低し、まだこのゲームも理解していないから仕方ないかと思うしかなかった。


そしてその下の項目には掲示板と書かれている

主に連絡や、このゲームの攻略法などが冒険者達により掲示板として書かれている

友達募集や、アイテム交換、初めましての挨拶や、人探しなどもここでやっているようだ

なんか困ったらここを利用してみるのも良い。


一通り見終わったなと席を外そうとしたときだった


「 すいません。 相席しても良いですか? 」

っと一人の女性が私に声を掛けてきた


綺麗で明るそうな女性だが、大きな剣が私を睨め着けているようにも感じる

内心、強制ですか?と聞きたくなるような場面だった。

でも私は急ぐ旅でもないしにっこりと微笑みながら「どうぞ」と相席をしてもらう事にした。


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