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ひだまりの詩
穏やかな色素につつまれている。
淡く、ほのかな陽の色に空間の全てが支配されて、ここがどこなのかわからなくなるくらい。
「…。」
「…。」
紫の眼と金の眼。
二人は、薄いシーツに小さな身体を隠して視線だけ合わせた。
「…。」
「…おはよう…。」
幼い声が響く。
そしてひだまりに消えていった。
返事は…ない。
声の代わりに小さな手をシーツから出して伸ばして応えた。
「起きたかい?
それなら朝食にしよう。」
金の髪はこのひだまりに透き通っている。
体を起こすとキラキラと光りながら揺れた。
そして薄いシーツが肩から素肌を滑って落ち、さらけ出した肌さえも透き通っているように見えた。
何もかもが
このあたたかく、やさしいひだまりに飲み込まれていく。
自分さえも、光の一部になったように。
20080220




