第27話『天空のコロッセオⅧ ―拳闘士―』
そして、残る戦いはあと一つ――
第27話、スタートです。
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そして――
残る戦いは一つだけとなった。
マリーが倒れ、
アンジェが倒れ
ローラが逃走し、
ジュリアが破壊され、
ガルディノが霧散し、
コナンはその魔剣を断ち折られた。
最後に残された者、それはアトラスのその拳を砕いたアイツだった。それは現時点において、アトラスにしか太刀打ちできない相手である。
そして、彼もまたアトラスを待っていたのである。
@ @ @
第4ブロック階層の西側エリア。対峙するのはアトラスとベルトコーネ。
かつて南本牧の埠頭で向かい合い、互いの拳を破壊し合った同士である。
黒いレザー仕立てのバイカーズジャケットの上下を纏い、白髪オールバックの白人系。その全身を見てもコナンと異なり人工物めいた要素はその外見からは感じられない。ただ、その全身のそこかしこにベルト状の拘束具が存在している。今でこそ拘束は解かれているが、何らかの状況の時にはそれが作動してベルトコーネを拘束するのは確かである。
西側の外周ビルの間際、ベルトコーネは立ち尽くし、じっと眼前を見据えている。その視線の先には一人のアンドロイドが居る。
――特攻装警第1号機アトラス――
全身、特殊チタン合金で出来た最高強度の鋼の警察官である。
アトラスは身につけていたフライトジャケットを脱ぎだすと、それを片手で投げ放った。視線はベルトコーネからは離さない。ただ、一直線に眼前を見るのみだ。
二人の間に言葉はない。
ベルトコーネの視線が語る。
――来い――
アトラスの歩みが語る。
――お前を倒す――
ベルトコーネもまた両手を軽く開いて握りしめてを繰り返すと、骨が軋むかのような力を込めて握りしめる。構えはとらず両腕を自然に下へと下げている。いわゆる無為の構えだ。
対するアトラスは両腕を下へと下げているがいつでも構えを取れるように両腕に力が込められている。さしずめリングの中央へと向かうボクサーの如しである。
構えをとらず待ち構えるベルトコーネに対して、一撃の威力を狙って拳を固めるアトラス。
全く異なる2人は切っ先を先んじたのは、先に歩み始めたアトラスである。はじめはゆっくりと、そして徐々に足早に。少しづつ歩みを早め勢いを付けると両の拳にすべての力を込めて、弓の弦を引き絞るかのように両の拳を己の眼前で構える。
迷いは一切ない。ただ純粋に立ちはだかる敵を撃破する――、その一点においてのみアトラスは駆け抜け、その勢いを殺さぬままにベルトコーネの懐の間合いへと飛び込んでいく。
アトラスは理解していた。
ベルトコーネは飛び道具を持たない。純粋に己のパワーのみで戦うスタイルだ。
そうであるならベルトコーネの戦闘スタイルはアトラスと同等であるはずだ。
ベルトコーネには40フィートコンテナを一撃で破壊し、巨大な鋼材をダーツのように投げ放つ馬鹿げたようなパワーが有る。かたや、アトラスはパワーこそベルトコーネに劣るものの、そのボディの頑強さこそが何者にも勝る武器だった。
小細工は弄しない。弄する必要すらない。
ただ、その拳撃あるのみだ。
互いの間合いが2mを切った時だ。先手を打って攻撃したのはアトラスである。
飛び込みの勢いを殺さぬまま、右の拳でジャブを繰り出しベルトコーネの顔面を狙う。
ベルトコーネが右へとボディーをスウェーさせてかわすと、アトラスは左の拳をフック気味にベルトコーネの頭部を側面から狙う。
そのアトラスの拳を弾こうと、ベルトコーネの右腕が真下から跳ね上げられるように動き、アトラスの左手首を掴みにかかる。
手首を掴まれぬ様に踏みとどまるアトラスは右手で掌底をつくると、それをベルトコーネの脇腹へと打ち込んでいく。それを牽制するのはベルトコーネの左膝。
左の手首を掴まれずに済むと、アトラスも左膝の蹴りを繰り出して、ベルトコーネの胴体を狙う。
結果、互いの膝頭がぶつかり合い、2人は弾き返されるかのように後方へと退き飛び、4m程の間合いを取ることとなる。
アトラスもベルトコーネも、互いをじっと視線で射抜くかのように睨み合った。
否、睨むというより、攻撃の機会をじっと待ち、限界まで牽制しあっている。
アトラスの左手が手刀を作り、右手は拳を作り腰だめに構えられる。
対するベルトコーネは左半身を後ろに、右半身を前にして、右手を曲げ気味にして構えると左手は腰の裏で拳を作っていた。アトラスはその姿を冷静に見つめながら思う。
――やはり、一撃の一つ一つが重い――
一つだけ明確に解ることがある。このままのやり取りを続けていても、あの南本牧の再現になるだろう。ならば己に課した戒めを解くより他は無い。
――アレを使うなら今だ――
そう判断するアトラスは、この日のために己自身のために仕掛けておいたものを発動させる覚悟を決めた。これは試合ではない。戦いにルールは無いのだ。それは警察として生まれた身の上だと覚悟を決めた時からに当の昔に解っていたことなのだ。
そして――
アトラスはこの日のために己の体内に用意したその装置を起動させる。もはや迷いはなかった。
【 体内主動力レギュレーターリミッター解除 】
【 超電導バッテリーモードから 】
【 マイクロ核融合モードへ移行 】
【 1:炉内圧力 】
【 2:磁力係数 】
【 3:ヘリウム3濃度 ――共に上昇 】
アトラスはアンドロイドである。それも、特攻装警の中では、最も初期に作られた原理試作機だ。構造もシンプルで多彩な機能を持っているわけではない。そのため、様々な現場で機能不足から苦渋を味わうことは日常茶飯事だ。
だが――
だからこそ。アトラスは努力を惜しまない。己を信じ、己を成長させることに迷いが無い。そして、その努力のための手段にも迷いも遠慮も有りはしなかった。
アトラスの体内、その胸部のあたりから甲高いノイズが響いていた。耳障りな、頭に響くような、継続的なノイズ音だ。それは当然、ベルトコーネにも聞こえていた。突如聞こえてきたその音に、無表情な彼も戸惑いを感じずにはいられなかった。
「何だ?」
無口で感情を顔に現さないベルトコーネが、聞き慣れない音に珍しく言葉をともなって怪訝そうにその異音の源に視線を向けていた。
「なんの真似だ」
構えた拳はそのままに、相対する敵が仕掛けてくる行為のその意図を解しかねている。未知の不安は怖れとなり、恐れはベルトコーネの挙動の一部に垣間見えていた。表情から余裕が薄れる。アトラスを見つめていた視線に強い敵意が浮かび始めていた。
だが、アトラスは両手の拳を緩めて腕を下げると全身から力を抜いた。体の緊張を解き、攻撃のモーションを全て消し去ってしまう。いわゆる『無為の構え』だ。両足を緩く開いて立ち、その左目の視線をベルトコーネへと投げかけながらアトラスは穏やかに答える。
「別に特別なことじゃないさ」
そして、右半身と右足を静かに前へ進ませながら、右の手刀を日本刀を突きつけるかの如く突き出す。
「メイン動力を普段の物から、こういう時に使う特別製に載せ替えただけだ」
アトラスがそう語れば、彼の体内から発せられていた甲高いノイズはピークに達したかのようにはっきりと音で聞こえるほどに甲高く大きくなっていた。ベルトコーネにもそれが敵であるアトラスにとってこの時の為に用意しておいた〝奥の手〟であると感じずには居られなかった。
「ほう?」
ベルトコーネも構えた。右半身を前にして右腕をやや下気味に腰の前辺りにで横に構え、左手を胸の前で構える――、いわゆるボクシングのデトロイトスタイルだ。両足にも力を込め、いつでも飛び出せるように準備は抜かりはなかった。
同じくして、アトラスの認識の中にその情報が飛び込んでくる。そして、その時は来た。
【 1:炉内圧力 】
【 2:磁力係数 】
【 3:ヘリウム3濃度 】
【 ――上記3条件。臨界点突破 】
互いに引き絞られた弓のように射放たれるときを待っていた。その先を制してアトラスが告げる。
「お前のために〝心臓〟を入れ替えた」
そして、右膝を引き上げるのと同時に左足を踏みしめる。次の瞬間、鋼鉄の弾丸の如く、アトラスの身体は飛び出していく。
「超電導バッテリーから〝核融合炉心〟にな!」
引き上げた右足が台地を踏みしめるのと同時に“それ”は発動した。
【 強化型タンデムミラー型 】
【 マイクロ核融合炉心 】
【 ――点火―― 】
アトラスのチタン外殻の胸部の中、収められたパルス駆動の核融合炉心は脈動する心臓のように作動を開始した。
ヘリウム3から精製される超高温の灼熱プラズマはHMD発電ユニットへと誘導されて膨大な電力を生み出していく。そして、それはアトラスの全身へと行き渡り電動性の人工筋肉へと絶大なパワーを与えるのだ。
アトラスの右足が地を踏みしめた瞬間、第4ブロックの台地は亀裂を生じたかと思わせる程の響きを奏でていた。そして、アトラスは左足と左半身を入れ替えに弾き出させると正眼に構えていた右腕を頭部の右脇の位置にまで引き絞った。残る左腕は、その拳を硬く握り締めるとやや斜め下に前方へと突き出す。さらに左足を入れ替えに強靭に踏みしめるといよいよ攻撃の切っ先を放とうとしていた。
それは撃鉄を絞ったリボルバーの様でもある。込められた弾丸は右の拳で、引き絞った右腕が撃鉄である。アトラスはその視界の中にターゲットを捉えると、踏みしめた左足を軸にして意識の中の引き金を引く。
そして、すべての力を込めた右半身をベルトコーネめがけて撃ち放った。
アトラスとベルトコーネ、その互いの間にあるい間合いははじめは10m程あったろうか。
しかしそれも、アトラスのわずか3歩の踏み込みで一気に肉薄することとなった。
かたや、ベルトコーネは構えを変えることなく守りの構えを崩さない。アトラスの放った右手の手刀の飛来する軌道を、己の全感覚で捉えながら己の右腕を素早く跳ねあげる。
突き出される手刀を跳ね上げた右腕で制すると、その体を後方へと強く傾斜させる。そしてそのまま左足を軸として全身を左回転させて、その勢いを生かしたまま右足を高く振り上げ、下から上へと鋭く蹴りこんだのだ。
アトラスの視界の中、左側から飛び込んできたのはベルトコーネの右足だ。
――あの時と同じか!――
カポエイラだ。それも重爆と呼んで構わないような重く鋭い蹴りだ。
――だが、全てが同じじゃない!――
アトラスは右足を強く踏み込んだ。そして、右足先で台地を踏みしめると急制動をかける。だが、それだけでは終わらない。アトラスの両のかかと、そこにあるのは鋼製のダッシュホイール。左のかかとのダッシュホイールを後方へと逆回転させると自身の身体を左回転に急反転させる。
思いもよらぬ予想外の動きでアトラスはベルトコーネの視界の中から瞬時に消え失せたのだ。
そもそも、アトラスが今回、メイン動力を入れ替えたのには理由がある。普段は安全性と経済性を考慮して超電導バッテリーで駆動している。しかし、出力できる上限電圧が制限されるため、必然的に電動性の人工筋肉にも出せるパワーには制限がかかってしまう。
だが、アトラス専用の核融合炉心による発電ユニットに置き換えることで、安全性と経済性を犠牲にしつつも、引き出せるパワーの限界をより大きく伸ばすことが可能となるのだ。当然ながら、今のアトラスのすべての動きは、以前のあの南本牧の時とは比べ物にならないくらいだ。
速度が違う。
キレが違う。
力が違う。
衝撃が違う。
目には見えないがあらゆる面において、アトラスの戦闘能力はレベルアップしている。
そのレベルアップした全能力をもってして、アトラスは自らのメカニズムをフルに駆使しながら、ベルトコーネのカポエイラをも上回る奇抜な動きを見せると、ベルトコーネの思惑を超えてみせたのだ。
敵のその動きに驚愕したのはベルトコーネの方だ。意図がわからない。アトラスのその動きでは完全に背中を向けることになるだろう。驚きつつ空振りに終わった右足をそのまま振りぬいて上半身を起こそうとしたその時だ。
アトラスの左腕は腰の脇に構えられていたが、それを素早く自分自身の眼前へと振り上げる。そして、身体を九十度ほど回転させた所で、両足に力を込め台地を蹴りこんで跳躍する。回転と跳躍、その勢いを加えると、アトラスは己の背後に居るはずのベルトコーネ目掛けて、自らの背中そのものを打撃技の武器と化して、フルパワーでぶち当たって行ったのである。
――ドッ!!――
壮烈な衝撃をベルトコーネが襲った。
完全に視界の外で敵であるアトラスがとった動きは、ベルトコーネの想像の範疇を遥かに超えていた。
ベルトコーネの上体にアトラスが背面からのしかかりつつ、次なる攻撃として眼前に構えた左肘を全力で振り下ろし、その一撃をピンポイントで正確にベルトコーネの後頭部へと強打せしめたのである。
「ぐっ!」
ベルトコーネの喉から苦悶の声が漏れた。それはまさに、ダメージを負ったがゆえの声だ。ほんのわずかだが、それでも確実に、そのダメージはベルトコーネに〝隙〟を生じさせていた。
それにそもそも、一撃の重さが違う。深く思考する隙もないほどにアトラスの放ったその一撃はベルトコーネの意識を飛ばそうとする。それは、あの南本牧埠頭での一戦とは比較にすらならない物だった。
アトラスは攻撃の手を止めない。敵が確実に停止するまで、敵の生死よりも敵の無力化を優先する。それは違法なサイボーグの類と長年に渡る死闘をくぐり抜けてきた者として身に沁みついた〝鉄則〟である。
ベルトコーネを撃った左肘の一撃から間を置かずして、全身を浴びせ倒して密着する。そして、右の拳に全力を込めるとベルトコーネの頭部――そして、頸部を、一撃で打ち砕く勢いで強打したのだ。
――ドオン! ズドォン!!――
肘と拳の二連撃――、ベルトコーネの攻撃の意識は瞬間的に飛んだ。それを逃すアトラスではない。素早く体を起こし右膝を突く。そして、掌を緩く開くとその掌底をベルトコーネの背中の真ん中へと叩きこむ。
――ドォォォン!!――
アトラスの掌底から放たれた衝撃はベルトコーネの背面から、その脊髄器官へと痛烈に浸透していく。アンドロイドといえど、一般的な人型アーキテクチャに従うのなら、頭部と脊椎はもっとも重要な急所である。そこに加えられた攻撃は確実にベルトコーネに深いダメージを及ぼしていた。
「――ッ!!!!」
意識が維持できない、体を動かすための意志が全身に伝わらない。ベルトコーネは成すすべを失っていた。今まさに、勝負は決したのだ。
「おとなしくしろ――、これ以上の抵抗は無駄だ」
腰の後ろからカスタムショットガン・アースハーケンを左手で取り出しベルトコーネの後頭部へとつきつける。内部に装填してあるのは対サイボーグ・対アンドロイド用の機械化戦闘用の重比重フレシェット弾。それもこの至近距離なら外すことは絶対に無い。
引き金はいつでも引ける。その気配をベルトコーネは解らぬわけではない。後頭部と頸部、そして背面の脊椎――、重要急所を三ヶ所も仕留められて指一本動かすことは出来なかった。ベルトコーネが言葉を吐く。
「見事だ。完全にやられた。お前の〝賭け〟に」
それは賞賛とも諦念ともとれる言葉だった。同時に奇妙な安堵が言葉の端に垣間見えている。だが、アトラスはそれを無視するかのようにきっぱりと言い放つ。
「そいつは違う」
「何?」
「お前の格闘戦闘がボクシングやカポエイラやシュートボクシングなど、西洋系のストライカー系の格闘技を主体に組み立てられているのは世界中から集めたお前の戦闘映像から調べさせてもらった。それに、今回もカポエイラの動きを繰り出すだろうとは予想出来ていた」
「世界中だと?」
「そうだ。入手映像点数207点、総時間23時間。全てチェックした。加えるなら、お前さんのための戦闘シュミレーション、16278パターン、全てクリアした。お前がどんな攻撃を仕掛けてきても対処可能だ。これは〝賭け〟じゃない。〝確信〟だ」
アトラスが語る言葉に織り込められたその数字を耳にしても、ベルトコーネは理解できていなかった。否、理解することをベルトコーネの経験が拒否しているのだ。
「なんの冗談だ?」
「冗談じゃない。本当にやったんだよ。1万6000回、格闘シュミレーションをな」
「――――!」
想像を超えた言葉にベルトコーネは言葉が吐けない。そして、はっきり分かったことがある。今、自分の後頭部に銃口を突きつけている者が何者であるか理解するより他はなかった。
「化け物か、貴様」
「褒め言葉として受け取っておくよ」
ベルトコーネは思う。こいつはバケモノだ。〝経験〟と〝努力〟と言う名のバケモノ以外の何物でもない。そのバケモノがベルトコーネに語りかける。
「俺にはお前さんたちみたいに高度な反射神経に相当するシステムがない。俺の脳みその真下はすぐ神経で、その神経もなんの工夫もなく全身の筋肉につながってる。だから全ての行動は計算ずくで行うしか無い。だから俺はいつも、強敵にぶち当たるたびに敵の行動の想定可能なその全てを完璧にシュミレーションして完全に体得してから立ち向かうことにしている。たとえ10万回、20万回かかろうとな」
さも当たり前に語るアトラスにベルトコーネは驚きのあまり叫んだ。
「なぜ、そこまでする!?」
その叫びに対してアトラスが返した言葉には侮蔑しか込められていなかった。
「愚問だ」
「なんだと?」
「忘れたか? 俺は警察だ。敗北は許されない。犯罪者と言う敵に勝つこと――それだけが存在意義だ。そのためならなんでもしてやるさ」
シンプルな理由だ。シンプルで真っ当な存在理由だった。しかし、シンプルで澱みの無い物であるがゆえに、闇に身を置くベルトコーネには到底受け入れられる物ではない。銃口を突きつけられ、地面に伏したままベルトコーネは歯ぎしりする。
「国際テロリスト・ディンキー・アンカーソン配下、テロアンドロイド・ベルトコーネ! 国際サミット襲撃の現行犯としてその身柄を拘束する! 抵抗すれば破壊する!」
アトラスが高らかに宣言する。同時にその時、生き残りの盤古隊員たちが十数名、ベルトコーネの周りを取り囲んでいた。鈍く光る銃口の中には対アンドロイド用の特殊弾が装填されているだろう。もはや逃れるすべはない。

















