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第88話 夜の余韻
夜、自宅。
サプライズのブーケはリビングのテーブルに置かれ、
まだ花の香りが漂っている。
ソファに並んで座る。
肩が触れるだけで、胸がじんわり温かい。
「今日、本当にありがとう」
小声で私がつぶやく。
「喜んでくれて嬉しい」
彼も微笑む。
短い沈黙の後、手を自然に絡める。
触れる温度が、
一日の思い出をさらに甘くする。
布団に入ると、彼が軽く腕を回す。
肩が触れるだけで、心臓が跳ねる。
「明日も会える?」
小さく尋ねる私。
「もちろん」
彼の答えに、胸がじんわり温かくなる。
触れ合う時間は短くても、
甘さは十分に伝わる。
サプライズの余韻と日常の手触りが、
二人の関係をさらに強くする。




