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第87話 初めてのサプライズ
週末。
「ちょっと外出しよう」
彼が誘う。
向かった先は、小さな花屋。
私の好きな花が並んでいる。
「君に渡したくて」
彼が小さなブーケを差し出す。
胸が一気に熱くなる。
「ありがとう…!」
思わず声が弾む。
手渡される瞬間、指先が軽く触れる。
その温度だけで、心臓が跳ねる。
「花を選ぶの、結構大変だったんだ」
彼が照れくさそうに笑う。
私も笑顔で応える。
「でも、嬉しいよ」
午後は公園でピクニック。
手作りのお弁当を並べ、肩を寄せ合う。
視線が合うたびに、
甘さと胸の高鳴りが混ざる。
「こういう時間、ずっと続けばいいな」
小声で彼がつぶやく。
「私も」
自然に微笑み返す。
短い触れ合いと視線だけで、
心が満たされる。
恋人として初めてのサプライズ。
甘さの波は、今日、最高点に達した。




