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第83話 初めての遠出デート
週末。
二人で少し遠くの遊園地へ出かけることになった。
朝から電車に乗るとき、
手を自然に握る。
でも、触れすぎない絶妙な距離感。
駅に着き、入場ゲートをくぐると、
人混みの中で胸が少し高鳴る。
「最初はジェットコースターから行こうか?」
彼が提案する。
「え、怖いけど…でも、行きたい」
私も笑いながら答える。
絶叫マシンの順番を待ちながら、
手をしっかり握られる。
緊張と甘さが混ざり、心臓が跳ねる。
いざ乗ると、叫びながらも、
隣で手を握り合う安心感。
終わった後、二人で笑い転げる。
声が少しハスキーになるほど、心が弾んでいる。
午後は観覧車。
頂上で、街の景色を眺めながら、
視線が自然に交わる。
「こうして二人でいると、落ち着くね」
小声で彼がつぶやく。
「うん、私も」
答える私。
手を少しだけ重ねる。
触れる距離は控えめ。
でも、胸の高鳴りは十分に伝わる。
夕暮れ。
遊園地を出ると、夜景が広がる。
短い触れ合いと視線だけで、
甘さと緊張が絶妙に混ざり合う。
恋人として初めての遠出。
甘さと緊張の波は、
二人の距離をさらに縮めるための絶好の舞台だった。




