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選ばれた私の、触れるたび恋になる日々〜日常と特別が交差する、100話の胸キュン〜  作者: ふぁい(phi)
第二章

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74/100

第74話 心の距離が近づく瞬間

週末の午後。


二人で図書館のカフェに行く。


静かな空間。

本の香りと、珈琲の香りが混ざる。


窓際の席に座り、

本を読みながらも、互いの存在を感じる。


時折、視線が交わる。


「面白い?」

彼が小声で尋ねる。


「うん、結構ね」

微笑みながら答える私。


自然な会話の中で、

距離が少しずつ近づく。


手はまだ触れない。

でも、肘が軽く触れるだけで、

胸が少し跳ねる。


静かな甘さ。

緊張はあるけれど、

恐怖はない。


彼が、私の本のページをそっとめくる。


その手の動きが、

優しくて、少し大胆で。


「ここ、面白いところ」

彼が小さく囁く。


心臓が速くなる。


声は小さい。

触れ合いも控えめ。


でも、全てが伝わる。


窓の外の光が、二人の時間を柔らかく照らす。


帰るとき、

手を軽く握られる。


触れる瞬間は短くても、

心の距離は確実に縮まった。

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