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第61話 初めての告白

夜の公園。


街灯に照らされたベンチ。

他に人はいない。


二人で座りながら、

何も言わずに過ごしてきた時間。


でも、

呼吸のひとつひとつが、

緊張を伝える。


彼が、

小さく息を吐く。


「……言うね」


静かすぎて、

鼓動だけが耳に響く。


「ずっと、君のことを考えてた」

「逃げてしまったこと、後悔してる」


私は、

息を止めて聞く。


言葉は、

胸に直接触れるようで、

痛くもあり、温かくもある。


「もう二度と、逃げない」

「君に、正面から向き合いたい」


視線が揺れない。

声が震えない。

誠実さだけが、そこにある。


私は、

小さくうなずく。


「私も」

口に出す。


「同じ気持ち」


彼が少し驚いた表情をする。

でも、すぐに笑う。


「よかった」

「それだけで、幸せだ」


距離が、

一瞬で縮まる。


手をつなぐ。

唇に触れることは、

まだない。


でも、

全ての距離が消えた瞬間。


心臓が、

速くなる。


呼吸が、

混ざる。


言葉は、

もういらない。


公園の風が、

二人を包む。


夜景が、

二人だけの世界に変わる。


初めての告白。


甘く、誠実で、

そして緊張に満ちた時間。


未来はまだ、確定しない。


でも、

今、この瞬間。


すべてが、動き出した。

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