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ごーすと  作者: らゐをふ


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4/7

#拙者 1

自分なりに言葉を選んでいますが下ネタに走り気味の最低な回です。もっといい表現出来るよう語彙の幅広げねば…。

「嫌だ!」

 大きく叫び、目が開く。

(寝ていた?夢?そうだよな?)

 この感覚、最近でもあった様な気がする。さっきまで見ていたのは夢であってくれ。

 夢じゃないとしたら…「拙者」の親友は…。

「拙者か…嘘でござろう…」

 一人称が変わっている、前もそうだった。入れ替わってしまうと自分の一人称が上書きされてしまうらしい。喋り方も性格まで、少しずつ侵食されてしまうのか。この事象に理解を広げると共に恐怖が背中をなぞる。

(拙者は「また」入れ替わった?)

 確か少女の体だった。その前があった筈なのに、所々思い出せなくなっている。親友だったというワードからその前は同年代の男性だったと推測してみる。しかし誰も答えを教えてくれない。もう忘れてしまえばいいや、そう考えがよぎる事に首を横に振る。

(ダメだ 落ち着かねば…)

 目を瞑り、腕を瞼に強く押し付け深呼吸する。少し寝てしまおう、もう受け入れるしかないのだろうから。だからもう少しだけ休みたい。いっそ、永遠に休めたら良いのに。

(なるほど…死にたいという思考になってしまうのも無理は無い)

 心の中で納得したが間を置いて更に考える。今まで「死にたい」なんて思った事あっただろうか。むしろ生きて欲しいと思っていた様な。


 はっきりしないものをボヤボヤ考えていると部屋の扉が勢いよく開いた。

「おっはよー元気してるー?」

 急な来訪に思考が更にパニックになる。ここはかの親友の部屋であって、親も留守にしていたはずでは。

「なにハトが豆鉄砲喰らったみたいな顔してんの」

 知らない筈なのに聞き馴染みのある声。頭は混乱してるのに体は落ち着いていたし興奮もしていた。

 だってそうでしょ拙者の推しが目の前に居るんだから。青い髪に首にかけたヘッドホン、ダボついたシャツに丈が短いショートパンツ。意思に反して気持ち悪いくらいに体が興奮している。

「それより!また配信反省会しよ!」

 配信反省会?あのゲーム配信での反省会って事か。拙者と…ナニユエ?

「サファイアであるこの僕がも〜っとみんなに愛して貰うために!ファン視点での足りない所教えてよ!」

 ファンの意見を参考にするという事か。アイドルの鑑だ、アイツが推すのも頷ける。然し何故拙者なのか、こんなに推しと近い距離で何故ドルオタの立場なのだろうと。目の前のアイドルに返事をするより先に考え込む。

 サファイアはその綺麗な眼差しでこちらの目をずっと見ている。顔を赤くしながらも色々な疑問に丁寧に返さねばと熟考せねば。下手に返して違和感や失望させてしまうと彼女にも、もう居ない親友にも。失礼極まりないのだから。

「なんでそんな照れてんの もう慣れた仲だと思ってたんだけどな」

 慣れたって事はもっと前から交流していたのか。尚更どういう状況なんだと考えを改めようとした。瞬間、鼻に一瞬だけ意識が持っていかれた。

(めっちゃ良い匂いする)

 最低だ。推しに異性としての感情を向けてしまった。しかし一度その思考を向けると目が勝手に動いてしまう。艶のある柔らかそうな唇に、あまり大きくはないが確かに存在する胸。そんな目で見てはいけないという意思に反して、絶対に反応して欲しくない箇所が、男性としての生理現象を行なってしまった。体が自然とはぐらかそうとしたのだろう前屈みになる。気付かれたくなかったが、彼女の視点が一瞬下を見たのを確認してしまった。

「え…ウソ…」

 本当に申し訳ないと思っている。推理だが「サファイア」とはそういう仲にならないように、お互いに配慮していたのではないだろうか。だから勝手に部屋に入るし、気さくに話しているのだ。それを台無しにした。天国にいるアイツにどう説明すれば良いのだろうか。泣きそうになっていると彼女が悩んだ表情で口を開く。

「変なこと訊くよ?まさか『憑依』した?」

 憑依。推定三度目の人生でも初めて聞く言葉。しかし拙者の中で「入れ替わり」と思っていた現象は、確かに「憑依」に近いものだ。

「きっと…そうでござる」

 やっと拙者も言葉が出た。口より先にアレが動いた最低野郎だと反省しながら。

「じゃあ…アイツは…!」

 そのアイドルは、口に手を当て震え始めた。その綺麗な瞳が瞬きすると多くの水滴が溢れ始める。

(流石はアイドルでござる 泣いている姿も魅力的)

 もう最低野郎なのが拭えないと悟り、半ばヤケになってその姿を楽しんでいた。拙者だってアイツが居なくなったのは悲しい。だが目覚めてから処理しないといけない思考が多すぎてもうどうなってもいいかと考え始めた。

「…うん ごめん ごめんね」

 まるで拙者が二人居るかのような、それぞれに違う意味合いを込めた謝罪をしたみたいに見えた。拙者も謝罪をしようとしたが、逃げる様に出て行ってしまった。

やっと一人になった。いやなってしまった。昨日まであったであろう2つの信用を失ってしまった喪失感の中、ようやく冷静に今の状況を振り返ってみる。


 拙者は片思いの後輩に殺されて、親友の体と入れ替わった。親友の意識は死体に移ってしまったのなら死んでしまったと考えていい。考えたくないけど。

その事件はこの家の玄関で起きた。現場に戻ればさぞ凄惨な状況になっているはず。はずなのに、今その玄関には何もなかった。また疑問が増えてしまった、どうすりゃいいんだよ。

(疲れた…今出来ることって…)

 下を向く。どうにもならない怒りや不満、理不尽を一度慰めよう。頭では覚えていないのだが慣れ親しんだ慰めを行い、枕を濡らして今度こそは夢であります様にと叶わない願いを祈って目を瞑った。

気が向いた時に読み直して何度も修正するつもりです。今は幼稚な文章でもきっといつかは面白くなると将来の拙者に期待しましょう!

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