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夜のひとり言

話すのは楽しい

作者: 片夜

最近、私のXにはしょうもない話しか流れてこない

というか、SNSなんて9割以上はしょうもない話が流れてくるし

それでよいと思っていた


しかし、最近私のおすすめは正解の出ない問題をみんなでずっと話している

誰かは怒り、誰かは嘲笑し、誰かは挑発する

私は悪意を見るのが好きではないから

最近はSNSはあまり開かないようにしている


私が見るタイムラインは

ずっと空中戦で言いたいことを言ってるだけで何も進歩していない

議論にしようとしている人が一部いるが、暖簾に腕押しだ

何が楽しいんだろうかと疑問に思っていた、忙しいと言いながら何をしてるんだと

実はみんな暇すぎるのだろうかと


でも分かった、人は何かにつけて自分の意見を言いたいんだ

自分の意見を見て、あわよくば共感してほしい、影響を与えたいんだ

この文章を書いているのと本質的には同じだったんだろう

SNSの価値を考えれば当然だった

どうして気づかなかったんだろう、目をそらしていたんだろうか


一人で文章を書いても楽しいのだから

人に意見するのは楽しい娯楽なのだろう

どちらの立場にも一定の正義があり

仲間がいるのだから相手の批判なんて怖くない


そもそも、短い文章で議論なんてできないし

誰も長い記事は読まない。要約だけ、読みたいところだけ読む

前提も定義もあやふやな場所でする放言高論は、まともな攻撃も反撃もない

ローション相撲みたいなものだ


双方ともまともに相手をとらえていない、

番気にしているのは自分が転ばないかだけ

だから、相手が何を言っていてもいい

ちょっと相手を押してみて相手が倒れないか見てみる

相手に押されれば自分が倒れないように、自分の態勢を整える


そして、相手に負けそうになったり、

相手をするのがめんどくさくなったら、リングから降りて

不安定な地面で滑稽に戦う人を哂う側に回ればいい


最後には、戦う人も観客もいなくなった会場で

リングが次に使われるのを待っている

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