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回想

僕の名前はピヨン。


どこにでもいる、普通の【兎人】族の1人だ。


優しいお母さんたちと、愉快なお父さんと一緒に暮らしていた。


少しだけ他の家と違うのは、お母さんが5人もいることだった。


でもみんな仲良しだし、みんな僕に優しくしてくれた。だから僕は少しも不満は無かったし、家族のことが大好きだった。



それにお父さんもお母さんたちも、とても強かった。昔は有名な冒険者だったらしい。


だから僕がまだ小さな頃からたくさん訓練を施してくれた。厳しくて泣きたくなるときもあったけど、それ以上に大きな愛情を感じたから、ぼくは頑張れた。



6歳になった時、僕は【勇者】というスキルを習得した。


「やっぱりあなたはお父さんの子ね、、。」とお母さんたちに褒められた。


それからも毎日訓練を積んだ僕は、12歳の誕生日の日に【勇者】ランク2になることができた。


盛大にお祝いしてもらったけど、やっぱりまだまだお父さんやお母さんには勝てそうになかった。


僕は凡人、、。いやそれどころか普通の人より弱いのだ。

もっとがんばらなきゃ。



平和に時は流れていく。ぼくはこのままずっとお家にいたかったが、そうも言っていられない年齢になった。



僕はこれから、マビナー学園に通う。


ここ最近は入学試験のための勉強もしてきたし、戦闘訓練も今まで以上に力を入れてきた。


不安はあるが、絶対合格してみせる!



学園に入学したあとに困らないよう、今から生活圏に慣れておこうと思い、最近では街に繰り出すことも多くなった。


この大陸すべてが学園都市となっていて、居住区の家が大陸の外側を取り囲むように立ち並んでいる。そして大陸の内側は全て学園の敷地だ。そこには様々なお店や娯楽施設があり、もちろん一般人も入ることができるため、まだ入学していない僕でも街を歩くことができる。



しかし街に行くと結構な頻度でトラブルに巻き込まれてしまうのは何故だろう。というか自分から突っ込んでいってしまっている気がしなくもないけど、、。


でも困っている人がいたら放っておけないのだ。


お父さんも言っていた。


困っている人が助けてあげるんだぞと。



トラブルに巻き込まれすぎるのは考えものだけど、いいこともあった。


学園に入学する前に、すでに同い年の友達がたくさんできたことだ。



すでに僕は5回ほど、それなりに大きな事件に巻き込まれてきたが、その事件を解決する度に友達が出来たのだ。


だから今、僕には5人の友達がいた。学園にみんなで合格して、一緒にパーティを組んで冒険しようと約束した。


だから、一緒に試験勉強をするようにもなった。


家族と過ごす時間は減ったけど、友達と過ごす時間はとても楽しかった。



そういえば、ふと気になったことがあった。


友達が5人全員女の子なのはどうしてだろう?すごい偶然もあったものだ。



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